12月19日(日本時間20日)、ドミニカ共和国の首都サント・ドミンゴのカラテ・パビリオン・オリンピックセンターで開催された、シュアン・ボクシング・プロモーション興行のメインカード。WBA世界ライトフライ級王座決定戦。WBA世界ミニマム級レギュラー王座を返上した同級1位エリック・ロサ(ドミニカ)=7戦全勝(2KO)=と、同級3位ネイダー・バルデス(メキシコ)=14勝(11KO)1敗2分=の一戦は、ロサが判定勝ち。

初回、地元リングで張り切るサウスポーのロサは、先制攻撃を仕掛け幸先良いスタートを切ったが、2回、バルデスの左フックを喰いグラり。3回もバルデスの攻勢を許したが、4回からロサは左カウンターを軸に反撃。時折バルデスの強打を被弾する場面もあったが、中盤から徐々にロサが抜け出す。

しかし9回、バルデスは左フックを決め逆襲。10回は両者激しく打ち合ったが、バルデスが打ち勝つ。11回もバルデスが攻勢に出たが、最終ラウンドはロサがバルデスを押さえ試合終了ゴング。スコアは117-111、117-111、116-112の3-0。

24歳の技巧派サウスポー、ロサが2階級制覇に成功したが、この階級ではまだ試されるべき点は多い。初防衛戦は通常であれば、同級2位アルビン・ホン・パシオネス(フィリピン・ベトナム在住)=9戦全勝(5KO)=との対戦が有力。しかし、19歳、身長172センチのパシオネスは12月26日にタイ・バンコクで、シャン・リー(中国)=9勝(4KO)2敗2分=と対戦する事が決まっている。

4位には田中繊大トレーナーとのコンビで世界タイトルに照準を合わせる、22歳の新鋭・高見亨介=8戦全勝(6KO)=選手が、ランクされており、ロサが獲得した王座との距離は近い。