12月21日、ツインメッセ静岡で開催された、亀田プロモーション興行の第一試合。メキシカン同士によるIBF世界スーパーフライ級王座決定戦。同級3位ウィリバルド・ガルシア(メキシコ)=22勝(13KO)5敗1分=と、同級4位レネ・カリスト(メキシコ)=23戦全勝(9KO)=の一戦は、12回引き分け。

試合開始ゴングからガルシアは左右フックを振って前進。カリストは動きながら右カウンターを狙う。2回もガルシアはスイッチを織り交ぜながら、ラフな左右フック、アッパーでカリストに襲い掛かる。接近戦ではボディを叩いた。

3回、ガンガン打ってくるガルシアに対し、カリストも受けて立ち打ち合いとなるが、ガルシアの手数が上回る。4回、カリストは一転、足を使い動くが、ガルシアは左右フックを上下に叩き込み優勢。

5回、ガルシアの攻勢は止まらない。ロングレンジからビッグパンチを振り、接近戦ではボディを打ち、サイドからアッパーを突き上げる。カリストも右カウンターを打つが、ガルシアはすぐに打ち返す。6回、ガルシアのボディからの左右フック連打に苦戦のカリストだが、終了間際、右カウンターをヒット。ガルシアの膝が揺れた。

7回、ガルシアのパンチの精度が落ち、カリストの右カウンター、左ボディがヒット。8回、ガルシアが再び攻勢。カリストの左右アッパーもあったが、偶然のバッティングによりカリストは左目上から出血。以後、サークリングに徹しラウンド終了。

9回、ガルシアは大きな右フックから左ボディ。カリストは被弾しながらも左右アッパーを返す。10回、ガルシアは大きな左右フック、左ボディで前進。カリストはインサイドから右ストレート、アッパーをカウンター。11回もガルシアはラフに前進。カリストはカウンターを狙うが、ガルシアが手数、ヒットで上回る。

最終ラウンド。カリストはガルシアの打ち終わりに右カウンターを狙う。しかし、手数でガルシアが上回り試合終了ゴング。公式スコアは118-110ガルシア、116-112カリストと、114-114。王座は空位のままとなったが、ガルシアがより勝者に近かったとの見方が多い。