交渉が進められていた、IBF世界ウェルター級王者ジャロン・”ブーツ”・エニス(米)=33勝(29KO)無敗1NC=と、WBA世界同級王者エイマンタス・スタニオニス(リトアニア)=15勝(9KO)無敗1NC=による王座統一戦は、4月12日(日本時間13日)に米・ニュージャージー州アトランティックシティのボードウォーク・ホールで開催される事で、最終調整に入った。今後、数日以内に決定する。放映はDAZN。
エニスと契約するエディ・ハーンは、スタニオニスへの指名挑戦権を持つWBA世界同級1位シャハラム・ギヤソフ(ウズベキスタン)=16戦全勝(9KO)=とプロモート契約を結んでおり、ギヤソフの挑戦を待機させ、エニスとスタニオニスによる王座統一戦実現へ動いていた。
昨年11月9日(日本時間10日)に米・ペンシルべニア州フィラデルフィアのウェルズ・ファーゴ・センターで行われた、指名挑戦者カレン・チュハジアン(ウクライナ)=24勝(13KO)3敗=の挑戦を12回判定で退けたエニスは、2月22日(日本時間23日)にサウジアラビア・リヤドで開催される”リヤド・シーズンで、WBC世界スーパーウェルター級暫定王者バージル・オルティスJr(米)=21戦全勝(20KO)=との対戦が決定直前まで行ったが、最後の最後に契約ウェイトをウェルター級とした事で対戦は消滅。
これによりエニスのスーパーウェルター級転向はなくなり、「減量がきつくなっているのは確か」と言うエニスは、限られたウェルター級リミットでの試合で、王座統一を目指す事になった。
プレミア・ボクシング・チャンピオンズと契約するスタニオ二スは、昨年5月4日(日本時間5日)に米・ラスベガスのT-モバイル・アリーナで、元暫定王者で同級4位にランクされていたガブリエル・マエストレ(ベネズエラ)=6勝(5KO)1敗1分=と初防衛戦を行い12回判定勝ち。
約2年1ヶ月ぶりのリング登場となったスタニオニスだが、初回から旺盛な手数で前進。強打のマエストレと真っ向から打ち合い、接近戦での連打を武器に終始優勢に戦い、119-109、118-110、117-111のスコアで押し切った。
マエストレ戦から約11ヶ月と時間が空くが、豊富なスタミナを持つスタニオニスのしつこい連打は、エニスのこれまでのキャリアの中でも、最大の脅威になるだろうと見られている。正式決定が待たれます。