WBC世界フライ級暫定王者ガラル・ヤファイ(英)=9戦全勝(7KO)=をプロモートする、マッチルーム・ボクシングのエディ・ハーンは、ヤファイの次戦は米国で計画されている、マッチルームとゴールデン・ボーイ・プロモーションによる5vs5対抗戦になる事を明かした。
対戦相手は同級4位にランクされるリチャード・サンドバル(米)=25勝(18KO)2敗=となる。5vs5は6月に開催が計画されている事が発表されているが、開催時期は4月または5月に前倒しになる可能性もある。
ヤファイは昨年11月30日(日本時間12月1日)に英・バーミンガムのリゾート・ワールド・アリーナで行われた、暫定王座決定戦でサニー・エドワーズ(英)=21勝(4KO)2敗=を6回TKOで撃破し、暫定王座を獲得。その後、WBCは昨年12月にドイツ・ハンブルグで開催された総会で、ヤファイと同級1位フランシスコ・”チワワ”・ロドリゲスJr(メキシコ)=39勝(27KO)6敗1分1NC=の対戦を指令。
勝者が王者寺地拳四朗(BMB)=24勝(15KO)1敗=選手との王座統一戦に臨む事になるが、ロドリゲスJrは約2年間、フライ級では戦っておらず、昨年12月15日(日本時間16日)に米・テキサス州サンアントニオで行われたホスエ・モラレス(メキシコ)=31勝16敗4分1NC=戦での公式計量では52.2キロを計測。フライ級リミットを作るのは難しいと見られていた。既にWBOでは、フライ級1位からスーパーフライ級3位に転級している。
サンドバルは昨年7月6日(日本時間7日)に米・カリフォルニア州オンタリオのトヨタ・アリナーで開催された、ゴールデン・ボーイ・プロモーション興行のセミファイナルで行われた、WBCシルバー・フライ級王座決定戦で、元WBO世界ライトフライ級王者でWBO世界ライトフライ級5位、WBA9位にランクされていたアンヘル・アコスタ(プエルトリコ)=24勝(22KO)5敗=と対戦。
競り合う展開で最終ラウンドに突入した試合は、サンドバルが10回KO勝ち(カリフォルニア州ルール)を収めているが、ラウル・カイズJr(米)主審のノーカウントでの試合ストップには、多くの疑問の声があがっていた。
東京五輪フライ級金メダリストのリストのヤファイは32歳のサウスポー。英国で最も巧いボクシングをするエドワーズを、一方的に打ち破った試合は見事だった。25歳のサンドバルはしつこいアタックが売りだが、被弾も多く、スピード、テクニック、パンチの全てに上回るヤファイ有利は動くまい。今後の動向に注目。