2月1日(日本時間2日)、米・ラスベガスのT-モバイル・アリーナで開催された、プレミア・ボクシング・チャンピオンズ興行のメインイベント。WBC世界暫定ライトヘビー級王者デビッド・べナビデス(米)=29戦全勝(24KO)=と、WBA世界同級レギュラー王者デビッド・モレル(キューバ)=11戦全勝(9KO)=による、両者のベルトを賭けたタイトルマッチは、べナビデスが判定勝ち。
初回、サウスポーのモレルはポジションを変えながら速いジャブ。対するべナビデスは、右フック、左ボディを打ち込んだ。2回、プレスを掛けるべナビデスは、動くモレルにいきなりの右ストレートを当て、左ボディをヒット。3回、モレルは動きながら左ストレート、右フック。べナビデスは右ストレート、アッパーからボディ打ち。
4回、べナビデスが打って出る。右ストレート、左フックのパワーパンチを放ち、右アッパーをヒット。しかし、終盤モレルは左ストレート、右フックで反撃。5回、激しい攻防戦が続く。べナビデスはジャブを多用し圧を掛けるが、モレルは左ストレートで応戦。
6回、プレスを掛けるべナビデスの左右アッパーがモレルのガードを割る。7回、べナビデスの圧力、パワーパンチの前にモレルは徐々に削られて行く。8回、べナビデスはプレスを掛け、モレルを休ませず、左ボディ、右ストレート。下がらせられるモレルはきつくなって来た。
9回、べナビデスはモレルのガードの上を叩き、左右アッパーを突き上げ優勢。10回、べナビデスのパワーは衰えず、強い圧力の前にモレルはじり貧となって来る。11回、モレルが打ち気に出る。ラウンド終盤、べナビデスの出鼻に右フックを引っ掛けフラッシュダウンを奪うが、再開後、べナビデスは猛攻。モレルはゴング後の加撃で減点1。
最終ラウンド、打って出たモレルだが、べナビデスはジャブを決め、左ボディ、フックをヒット。モレルは後手に回って試合終了ゴング。スコアは118-108、115-111、115-111の3-0。
勝ったはべナビデスは、2月22日(日本時間23日)にサウジアラビア・リヤドで開催される、4団体統一世界ライトヘビー級王者アルツール・ベテルビエフ(ロシア→カナダ)=21戦全勝(20KO)=と、前WBAスーパー王者でWBA、WBC、WBO1位にランクされるドミトリー・ビボル(ロシア)=23勝(12KO)1敗=の再戦勝者への、WBC王座への指名挑戦者となる。