IBFは1月31日(日本時間2月1日)付けで、世界スーパーフェザー級1位エドゥアルド・ヌニェス(メキシコ)=27勝(27KO)1敗=と、同級3位(2位は空位)力石政法(大橋)=16勝(11KO)1敗=選手による王座決定戦を指令。交渉期間は3月2日(日本時間3日)までで、対戦同意に達しない場合は入札となる。

IBF世界同級王座は王者アンソニー・カカス(英)=23勝(8KO)1敗=が、1月31日(日本時間2月1日)に正式に王座を返上していた。両陣営は既に交渉を開始しており、4月から5月に対戦する方向で調整中。

ヌニェスは2023年5月にエディ・ハーンのマッチルーム・ボクシングとプロモート契約を締結。2023年10月28日(日本時間29日)にメキシコ・カンクンのベニート・フアレス・スポーツセンターで開催された、WBC世界スーパーフェザー級王者オシャキー・フォスター(米)=23勝(12KO)3敗=に、同級1位エドゥアルド・エルナンデス(メキシコ)=36勝(32KO)2敗=が挑んだタイトル戦興行に出場。元世界挑戦者オスカー・エスカンドン(コロンビア)=27勝(18KO)9敗=に、第2ラウンド38秒KO勝ち。

昨年は2月16日(日本時間17日)にタジキスタンのドゥシャンベで開催された挑戦者決定戦で、元IBF世界同級王者で同級3位にランクされていたシャフカッツ・ラヒモフ(タジキスタン)=17勝(14KO)2敗1分=と対戦。完全アウェーのリングで、ヌニェスは果敢にインファイトを敢行。11回TKO勝ちを収め、世界王座への挑戦権を獲得。

この試合の興行権は入札により争われたが、エディ・ハーンはラヒモフ擁するロシアのRCCボクシング・プロモーションが提示した30万5千ドル(約4430万円)に対し、17万9500ドル(約2610万円)で敗れている。

8月31日(日本時間9月1日)に米・カリフォルニア州カーソンのディグニティ・ヘルス・スポーツパークで開催された、マッチルーム・ボクシング興行では、元世界挑戦者のミゲル・マリアガ(コロンビア)=31勝(26KO)8敗=と対戦し、6回終了KO勝ち。この試合のファイトマネーは6万2,500ドル(約920万円)だった。

エディ・ハーンはカカスをプロモートする、クイーンズベリー・プロモーションのフランク・ウォーレンと、カカスvsヌニェスの実現を約束。ヌニェスを一度待機させて、カカスの持つ王座への挑戦が実現するはずだったが、カカスの王座返上により頓挫。

ヌニェスをプロモートするハーンは、ヌニェスvs力石による王座決定戦が実現し、ヌニェスが勝利た場合、前WBA世界フェザー級王者レイモンド・フォード(米)=16勝(8KO)1敗1分=を挑戦させる意向を、以前から明らかにしており、ヌニェスは当て馬的要素も高い。

力石選手は昨年3月22日(日本時間23日)にイタリア・コッレフェッロで行われた、WBC世界同級挑戦者決定&シルバー王座戦で、シルバー王者のマイケル・マグネシ(イタリア)=23勝(13KO)3敗=に、最終12回2分34秒大逆転のTKO勝ちを収め、勝負強さを発揮。

この試合は海外でも高く評価されており、アウェーでの戦いとなっても不安とはならず、好勝負が期待できる。日本開催もあり得ると見るが、果たしてどうか。力石選手の王座奪取に期待。