3月25日(日本時間26日)に行われた、WBC世界フライ級王者寺地拳四朗(BMB)=25勝(16KO)1敗=選手への挑戦権を賭けた、WBC世界同級暫定王者ガラル・ヤファイ(英)=9戦全勝(7KO)=と、同級1位フランシスコ・”チワワ”・ロドリゲスJr(メキシコ)=39勝(27KO)6敗1分1NC=の指名戦入札は、ヤファイをプロモートするエディ・ハーンのマッチルーム・ボクシングが、22万2222ドル(約3330万円)で落札に成功。

ハーンはヤファイvsロドリゲスJrの暫定タイトル戦を、5月3日にサウジアラビア・リヤドで開催される、WBC、WBO&WBAスーパー世界スーパーミドル級王者サウル・カネロ・アルバレス(メキシコ)=62勝(39KO)2敗2分=と、IBF世界同級王者ウィリアム・スカル(キューバ / ドイツ・ベルリン在住)=23戦全勝(9KO)=による、4団体王座統一戦をメインとする”リヤド・シーズン”興行に組み入れる考えを示していたが、果たしてどうなるか。

ロドリゲスJrは2023年1月27日(日本時間28日)にメキシコ・サンペドロで行われたジョエル・コルドバ(メキシコ)戦の前日計量でフライ級リミットを僅かに上回る51キロを計測しているが、昨年12月15日(日本時間16日)に米・テキサス州サンアントニオで行われたホスエ・モラレス(メキシコ)=31勝(13KO)17敗4分1NC=戦での公式計量では52.2キロ。ここ数年フライ級リミットで戦っておらず、フライ級リミットを作れるかには疑問が残されており、既にWBOではフライ級1位から転級し、スーパーフライ級3位にランクされている。

東京五輪フライ級金メダリストのヤファイは、昨年11月30日(日本時間12月1日)に英・バーミンガムのリゾート・ワールド・アリーナで行われた、WBC世界フライ級暫定王座決定戦で、元IBF世界同級王者で3位にランクされていたサニー・エドワーズ(英)=21勝(4KO)1敗=と対戦。

戦前の予想は拮抗していたが、英国で最も輝かしいアマチュア・キャリアを誇るヤファイが、英国で最も巧いボクシングをするエドワーズに抵抗する隙を与えず、一方的に打ち破り6回TKO勝ちで暫定王座を獲得。32歳のヤファイはフライ級での頂点を目指している。