WBA世界ライト級王者ジェルボンテ・デービス(米)=30勝(28KO)無敗1分=と、WBA世界スーパーフェザー級王者ラモント・ローチ(米)=25勝(10KO)1敗2分=の再戦は、8月16日(日本時間17日)に米・ラスベガスのT-モバイル・アリーナで開催される。

デービスをプロモートするプレミア・ボクシング・チャンピオンズが、8月16日(日本時間17日)にT-モバイル・アリーナを予約した事が明らかになったもので、これはデービスvsローチの再戦興行になると見られている。

両者は3月1日(日本時間2日)に米・ニューヨーク、ブルックリンのバークレイズ・センターで対戦。12回引き分けに終わったが、第9ラウンドのデービスの幻のダウンをめぐり紛糾。試合後、ローチ陣営はノックダウンを認めるよう抗議。しかし、ニューヨーク州コミッション(NYSAC)は、ダウンがあったかどうかを判断するのは、レフェリーの裁量と権限の範囲内であるとして、引き分けの結果を支持。

Gervonta Davis vs Lamont Roach Jr

キャリア初の引き分けを、1階級下のローチを相手に演じたデービスはプライドが許さないのか、すぐに再戦を口にし、大いに評価を上げたローチも望むところと再戦に意欲を見せ、交渉は速いペースで進み6月21日(日本時間22日)に米・ラスベガスのT-モバイル・アリーナでの開催が仮決定と伝えられたが、先送りされていた。

デービスのこれまでのPPV売り上は、2023年4月に行われたライアン・ガルシア(米)戦の120万件($85ドル)を筆頭に、次が昨年6月のフランク・マーティン(米)戦で32万($75)から35万件。3位は2022年5月のローランド・ロメロ(米)戦の27万5千件($75)。

Amazonプライム・ビデオPPV($80)で配信されたデービスvsローチの初戦は、これに次ぐ26万件の記録を樹立。試合の前評判以上に売れたPPVと、試合結果の意外さが、即時再戦に繋がったが、再戦でデービスが強さを見せつけられないと、その評価は大いに違ったものになる。

今度はどう戦うか。ローチも大いに研究しており、初戦の戦法は見事だった。デービスは人気YouTuberのクルーザー級ジェイク・ポール(米)=11勝(7KO)1敗=と、11月に対戦する事で既に同意している事を、マッチルーム・ボクシングのエディ・ハーンが明かしており、そちらばかりに目が行っていると、初戦同様、簡単には決着を付けられない可能性も高いと見るが。