5月24日、大阪・インテックス大阪で開催された、「3150 × LUSHBOMU vol.6」のメインイベント。IBF世界フェザー級タイトルマッチ。王者アンジェロ・レオ(米)=24勝(12KO)1敗=に、元WBO世界バンタム級、元WBC世界スーパーバンタム級暫定王者で、同級1位の亀田和毅(TMK)=42勝(23KO)4敗=選手が挑んだ一戦は、レオが判定勝ちで初防衛に成功。
両選手は前日計量を共に57.0キロでクリア。IBFルールによる午前9時に行われた、61.6キロがリミットの当日計量は、レオが61.5キロ、亀田選手が61.6キロでパス。
33歳の亀田選手は約5年10ヶ月ぶりの世界戦。この試合に全てを賭ける。初回、ジャブの差合いからスタート。静かな立ち上がりだが、レオはボディを狙う。2回、レオは亀田選手に劣らぬスピードでジャブを打ち、左フックを狙い、接近戦で左アッパーをヒット。
3回、レオは亀田選手のジャブに右をカウンター。左ボディを決め、アッパーを突き上げる。亀田選手は後手に回りレオのジャブを喰う。鼻から出血。4回、亀田選手のジャブは届かない。左ボディの打ち合いはレオが上。亀田選手が連打を見せるがレオは空を切らせる。
5回、亀田選手がプレスを掛け前進。レオは左アッパーから左ボディ。両者、接近戦で左ボディを交換。6回、亀田選手はジャブから接近し左ボディ。レオも左フックを上下にトリプルで返し、いきなりの右ストレートを狙う。
7回、レオは接近戦で左右アッパー。亀田選手はジャブを上下に散らし、左ボディ。8回、両者ジャブを出し、左ボディを叩き合い、接近戦でアッパーを交換。亀田選手に右フックがあったが、レオもすぐに打ち返し譲らない。
9回、亀田選手がレオを追い、右フック、左ボディをヒット。しかし、レオは印象に残る右フックを打ち込んだ。10回、亀田選手はプレスを掛け左フックから右ストレートをヒット。レオも左アッパー返すが、亀田選手はうまく戦っている。
11回、レオも余裕がないが、打ってはうまく接近しクリンチ。亀田選手も左フックを上下に放つが、レオが巧妙な戦いでラウンドを押さえた。最終ラウンド、レオは足を使い動いてジャブを放ち、接近すると左右フック、アッパーで手数をまとめる。亀田選手も右ストレートをヒットするが、レオの手数とヒットが上か。

公式スコアはギル・コ(フィリピン)116-112、カール・ザッピア(オーストラリア)115-113でレオと、リチャード・ブルアン(カナダ)114-114の2-0。
亀田選手は5回以降、プレスを掛け、戦い方を切り替え、うまく戦ったが、序盤4回までの失点が痛く、中盤以降追い上げたものの、レオの総合力の前に涙をのんだ。