8月26日にタイ・バンコクのトゥパテミ・スタジアムで開催される、WBC世界バンタム級1位ナワポーン・カイカンハ(タイ)=58勝(48KO)2敗1分=と、同級2位ビンセント・アストロラビオ(比)=18勝(13KO)4敗=による挑戦者決定12回戦のオフィシャルが決定。主審は福地勇治、ジャッジは宮崎久利、マルコム・ブルナー(豪)、ジョセフ・グウィルト(英・タイ在住)の3人。勝者は同級王者アレクサンドロ・サンチャゴ(メキシコ)=28勝(14KO)3敗5分=への挑戦権を獲得する。

31歳のナワポーンは2022年10月にオーストラリアで、現WBO王者ジェイソン・モロニー(豪)と戦い12回判定負け(109-119、110-118、110-118)を喫したが、以降二つの調整試合(6回戦)に連勝している。一方26歳のアストロラビオは、2022年2月に元2階級制覇王者ギレルモ・リゴンドウ(キューバ)にダウンを奪って判定勝ち。その勢いで12月には米・ラスベガスで行われた、IBF挑戦者決定戦でニコライ・ポタポフ(ロシア)を6回KO。しかし、今年5月のモロニーとのWBO王座決定戦は12回判定(114-114、113-115、112-116)で敗れた。

再起戦で再び世界王座へ近づくチャンスを得たアストロラビオは大いにやる気を見せているが、地元のナワポーンも負けられ戦いに満を持しての登場となる。極めてハンデが大きいいタイでの戦いだが、中立国3人のジャッジは判定勝負となっても公正が期待出来る。それとも自慢の強打で挑戦権を強奪するのか。リゴンドウに勝った男に注目。