7月12日(日本時間13日)、米・ニューヨーク、クイーンズのルイ・アームストロング・スタジアムで開催された、ゴールデン・プロモーション興行「Ring Magazine 3」のメインイベントで行われた、WBC世界スーパーミドル級挑戦者決定戦。同級5位エドガー・ベルランガ(プエルトリコ)=23勝(18KO)1敗=と、同級6位ハムザ・シーラーズ(英)=21勝(17KO)無敗1分=の一戦は、シーラーズが5回17秒TKO勝ち。
初回、ミドル級から階級を上げた191センチの長身シーラーズは、ジャブを伸ばし右を打ち込む機会を伺う。対するベルランガもじっくり見ながら、ジャブを出し右を打ち込む隙を狙った。2回、時折ジャブを出しては互いに警戒し探り合う偵察戦が続く。
3回、両者ジャブを突き合いチャンスを伺う。終盤、シーラーズは打ち気に出て、右ストレート、左フック、右アッパーと連打を見せた。
4回、ベルランガの右フックは空を切り、シーラーズの右アッパー、ストレートがヒット。終盤、シーラーズの左フック、右ストレート、左フックのコンビネーションが決まるとベルランガはダウン。立ち上がり再開に応じたベルランガだが、シーラーズの左フック、右ストレートを受けると再びキャンバスへ落下。ここも立って再開に応じたが、ダメージは大きいい。しかし、終了ゴングに救われた。

4回、開始開始早々、ダメージを引きずるベルランガにシーラーズは接近。早い左フックからの右ストレートがベルランガを捕らえると、ベルランガはグラつき前のめりにグローブをキャンバスへタッチ。ダメージを見て取ったデビッド・フィールズ(米)主審は即座に試合をストップ。
シーラーズは2月22日(日本時間23日)にサウジアラビア・リヤドで、WBC世界ミドル級王者カルロス・アダメス(ドミニカ)=24勝(18KO)1敗1分=の持つ王座に挑むも、惜しくも12回引き分けで王座奪取ならず。
階級アップの初戦を鮮やかなKO勝利で飾り、世界王座に大きく近づいた。ベルランガは余裕を持ちすぎ様子を見ているうちに、シーラーズの速いパンチを喰い完敗。