7月19日(日本時間20日)、英・ロンドンのウェンブリー・スタジアムで開催された、クイーンズベリー・プロモーション興行のメインイベントで行われた、WBO、WBC世界ヘビー級&WBAスーパー王者のオレクサンドル・ウシク(ウクライナ)=23戦全勝(14KO)=と、IBF世界同級者ダニエル・デュボア(英)=22勝(21KO)2敗=による4団体世界王座統一戦は、ウシクが5回KO勝ち。
両選手は2023年8月26日(日本時間27日)にポーランド・ブロツワフのタルチンスキ・アリーナで、グローブを交えて以来の再戦。
試合はサウスポーのウシクがリードして迎えた第5ラウンド、ウシクの右フックでデュボアはキャンバスへ膝を付くダウン。再開に応じたが、再び右フックを効かされたデュボアは、ウシクの放った左オーバーハンドをまともに受けどっと崩れ落ちる。ダメージは甚大でデュボアは動けず、マイケル・グリフィン(カナダ)主審のテンカウントを聞いた。
38歳のウシクが豪快なKOで27歳のデュボアを破り、再び4団体統一王者となった。

初戦はウシクが第9ラウンド48秒KO勝ちを収めているが、第5ラウンドにデュボアが放った右ボディアッパーでウシクはダウン。ルイス・パボン(プエルトリコ)主審ローブローと判断し、ウシクに3分46秒のリカバリータイムを与えられるアクシデントがあり、デュボアはその手ごたえから自信を持っての雪辱戦だったが、打たれ脆さを突かれた。
WBCシルバー・ヘビー級タイトルマッチ10回戦。王者で同級1位にランクされるローレンス・オコリー(英)=21勝(16KO)1敗=に、WBC世界ブリッジャー級王者ケビン・レリーナ(南アフリカ)=31勝(15KO)3敗=が挑んだ一戦は、オコリ―が判定勝ち。

元WBO世界クルーザー級、WBC世界ブリッジャー級王者のオコリ―は前日計量で262ポンドを計測。サウスポーのレリーナとは30ポンドの体重差があり、身長差11センチ、リーチで22センチ上回る体格差を活かし、右ストレートを軸に試合をリード。
レリーナの左ストレートは届かず、オコーリーがポイントをピックアップして行く形となったが、互いにアクションに乏しく、試合は盛り上がりに欠ける展開となり、終盤は観衆からのブーイングを浴びた。公式スコアは、レイ・ダンセコ(フィリピン)100-90、ネイサン・パルマー(米)100-90、リー・エブリ(英)99-91の3-0。