8月1日(日本時間2日)、ベネズエラ・カラカスのポリエドロ・デ・カラカスで開催された、WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ。王者パンヤ・プラダブスリ(タイ)=44勝(27KO)2敗=に、同級1位カルロス・カニサレス(ベネズエラ)=27勝(19KO)3敗1分=が挑んだダイレクトリマッチは、カニサレスが5回KO勝ちで新王者。

初回から激しい攻防戦が展開された試合は、地元リングで気合が入るカニサレスが、2回、3回とプレスを強め連打でパンヤを押し込みポイントをピックアップ。しかし第4ラウンド、パンヤの右ストレートが決まるとカニサレスはまさかのダウン。立って再開に応じたカニサレスは続く第5ラウンド、再びプレスを強めパンヤに肉薄。左ボディ、右ボディストレートが決まるとパンヤは尻からマットに崩れ落ち、そのまま動けず試合終了。

Cañizales vs. Pradabsri

32歳のカニサレスが2021年5月28日(日本時間29日)にメキシコシティで、伏兵エステバン・ベルムデス(メキシコ)=14勝(10KO)4敗2分=に6回逆転TKO負けを喫し、WBA世界同級王座を失って以来、約4年2ヶ月ぶりの世界王座返り咲きに成功した。

両者は昨年12月26日にタイ・バンコクのラジャナムダン・スタジアムで行われた王座決定戦で対戦。パンヤが判定勝ちを収め新王者となったが、パンヤの勝利が告げられた瞬間、会場からは一斉に大ブーイング。熱狂的な地元ファンでさえ、パンヤの完敗を認めていたほどで、試合直後から、判定に対する非難が殺到。WBCのマウリシオ・スライマン会長は、2024年最悪と批判されたこの判定試合の再戦を、即座に義務付けていた。

WBC世界同級は7月12日(日本時間13日)に米・カリフォルニア州フレズノのセーブマート・センターで行われた挑戦者決定戦で、同級6位にランクされていたジェラルド・サパタ(ニカラグア)=15勝(5KO)3敗1分=を10回判定で破った、同級2位エリック・バディロ(メキシコ)=18戦全勝(8KO)=が、新王者への挑戦権を獲得している。