8月8日(日本時間9日)、リビア・ベンガジのマルティロス・デ・ベニナ・スタジアムで開催された、「WBA KO to Drugs」興行で行われた、WBA世界ライトヘビー級挑戦者決定&インターナショナル同級王座戦。インターナショナル王者で同級3位のアルバート・ラミレス(ベネズエラ)=21戦全勝(18KO)=と、同級9位ジェローム・パンペロン(英)=19勝(12KO)2敗=の一戦は、ラミレスが7回TKO勝ち。

サウスポーのラミレスはどっしりとした構えから左強打を打ち込む機会を伺う。対するパンペロンは動きながらジャブを突き、右ストレートを狙う。2回になると圧力を強めたラミレスが左強打を振るが届かない。3回、ラミレスは左ストレートから右フック、アッパーを打ち込み、パンペロンは右ストレートを返すが、揉み合うシーンも増える。

4回、ラミレスの左ストレート、右フックに対し、終盤パンペロンも連打で応戦。5回、共に振り合うが明確なヒットはない。6回、両選手噛み合わず、レフェリーから注意を受ける。しかし、ここから奮起したラミレスは圧力を強め強打で前進。終了間際、右フックを叩き込みダウンを奪う。

7回、開始からラミレスがパンペロンを威嚇。再び右フックでダウンを奪う。再開に応じたパンペロンに襲い掛かったラミレスが左右連打から豪快な右フックを打ち込むと、パンペロンはまたもやキャンバスへ落下。コーナーが棄権の意思表示を示し試合はストップとなった。

WBAゴールド・スーパーフェザー級王座決定戦。WBA世界同級9位ホセウ・フランシスコ・アグエロ(アルゼンチン)=13戦全勝(7KO)=と、ディエゴ・アレマン(メキシコ)=20勝(14KO)3敗1分=の一戦は、アグエロが判定勝ちで王座を獲得。スコアは100-90×3。試合はアグエロが終始前進し、後退するアレマンを追う展開となったが、追うアグエロもダメージングヒットは奪えなかった。

Sofiane Oumiha vs. Francisco Fonseca

WBAライト級ゴールド王座決定戦。2016年リオ五輪、2024年パリ五輪のライト級銀メダリストで、2023年世界選手権優勝者ソフィアン・ウミハ(フランス)=6戦全勝(3KO)=と、元世界挑戦者のフランシスコ・フォンセカ(ニカラグア)=36勝(29KO)4敗2分=の一戦は、フォンセカが判定勝ちで新王者。

3回終了間際にダウンを奪ったフォンセカは、以後もパワーで五輪銀メダリストのテクニックをを抑え込み勝利を握った。スコアは97-92、95-94、95-94。

WBAインターコンチネンタル・クルーザー級タイトルマッチ。王者でWBA世界同級5位、WBO10位、IBF13位のマイク・ぺレス(キューバ=31勝(22KO)3敗1分=に、挑戦者クリスチャン・ファビアン・ルイス(アルゼンチン)=12勝(8KO)4敗=が挑んだ一戦は、3回終了ノーコンテスト。

乱打戦の中で聞いた3回終了ゴング直後に放たれたぺレスの左フックでルイスがダウン。さして強いパンチとも思えなかったが、ルイスは5分間の回復時間を与えられた後も続行に応じず、試合はノーコンテストとされた。