7月11日(日本時間12日)早朝、ナンバープレート認識装置により所在が当局にもたらされ、停止を求められた後、暴行容疑で逮捕されていた、WBA世界ライト級王者ジェルボンテ・デービス(米)=30勝(28KO)無敗1分=は、被害者とされる元ガールフレンドが、起訴を拒否した為に取り下げられ、不起訴となった。
デービスは6月15日(日本時間16日)に2人の子供を迎えに元ガールフレンドの自宅外を訪れたが口論に発展。元ガールフレンドの後頭部を殴り、顔面に平手打ちをした事により唇の内側に軽い切り傷が出来たとされ、被害者の女性は告訴状を提出。受理されるとデービスには逮捕状が出され、逮捕されたデービスはフロリダ州のターナー・ギルフォード・ナイト矯正センターに拘留されたが、その後、1万ドルの保釈金を支払い釈放されていた。
デービスは1件の暴行罪で起訴され法廷審問は7月29日(日本時間30日)に予定され、罪状認否は8月12日(日本時間13日)に設定されていたが、本日、マイアミ・デイド州検事局は、「被害者のリンゼイ・チェイス弁護士によれば、被害者は起訴を拒否しており、彼女の気持ちは起訴を担当する州検事補によって直接確認された。事件の目撃者(被害者の母親)もまた、8月7日(日本時間8日)の事前協議に召喚されていたが、出頭しなかった。目撃者に電話で連絡を取ろうとしても、うまくいかなかった」との声明を発表。エリザベス・マリア・エスピノサ・マリン判事によって事件は打ち切られ、終了した。
デービスは約10年間に渡り、様々な理由で法律トラブルに明け暮れており、妊婦を負傷させた2020年のひき逃げ事件では有罪となった後、自宅謹慎条項に違反。今度の逮捕騒ぎで、8月16日(日本時間17日)に米・ラスベガスのT-モバイル・アリーナで開催が計画されていた、WBA世界スーパーフェザー級レギュラー王者ラモント・ローチ(米)=25勝(10KO)1敗2分=との再戦は消滅していた。
もう一度、ローチとの再戦はセットされるのか、ローチ戦前に同意に達している人気YouTuberでWBA世界クルーザー級14位ジェイク・ポール(米)=12勝(7KO)1敗=と、11月にエキシビション・マッチで対戦する事を優先するのか。それとも、新たな対戦者を見つけるのか。デービスの今後に注目。