メイウェザー・プロモーションを主宰する元5階級制覇王者フロイド・メイウェザーは、幼い頃から指導して来た秘蔵っ子のカーメル・モートン(米)=8戦全勝(6KO)=と、WBA世界スーパーフェザー級王者ラモント・ローチ(米)=25勝(10KO)1敗2分=の対戦を、「今すぐ実現させたい」とSNSで発信。かかる費用は自ら負担するとしている。

ラスベガスに住む19歳のモートンは、全米アマチュア王座18度、アマ戦績156勝7敗の実績を残し、特別許可を得て17歳でプロデビュー。これまで無難に白星を重ねて来たが、まだステップアップを試される相手との対戦はない。しかし、強気のモートンは、「ボクシング界では俺の方が有名だ。この試合は大きな話題になるし、俺は偉大さを追いかけている。それを止めるものは何もない」とローチを挑発。

これに対しローチは、「黙れ、小坊主。俺はチャンピオンだ。フロイドがお前と戦えって懇願してるからって、それが実現するわけないだろ。お前はランクを上げろ。楽な相手と戦ってろ。死ねよクソボケ!」とやり返している。

Curmel-Moton

ローチは3月に引き分けたWBA世界ライト級王者ジェルボンテ・デービス(米)=30勝(28KO)無敗1分=との再戦が、8月16日(日本時間17日)に米・ラスベガスのT-モバイル・アリーナで予定されていたが、デービスが暴行容疑で逮捕(後、不起訴)された事により消滅。

「我々は座して待つつもりはない。前進するつもりだ」と語り、年内にリング復帰を希望。ライト級に階級を上げる考えを示し、海外リングでも戦う意思を表明。新たなターゲットとして、WBC世界ライト級王者シャクール・スティーブンソン(米)=23戦全勝(11KO)=の名前をあげたが、「年内はない。実現するなら来年になるだろう」としている。

スティーブンソンが、「幼いころからよく知っているが、モートンは本物だ」と語っている通り、モートンの才能と可能性は誰しも認めるところだが、これまで8回戦を3度戦っただけで10回戦の経験はない。それでも、WBAランキングに入る事は可能なことは最近の動向から確かではある。メイウェザーは今すぐにと希望し、二人の対戦を観たいという意見は多いが、果たして実現するのか。メイウェザーの動向に注目。