WBAのヘスス・メンドサ会長は、WBA世界スーパーウェルター級王者テレンス・クロフォード(米)=41戦全勝(31KO)=が、9月13日(日本時間14日)に米・ラスベガスのアレジアント・スタジアムで開催される、WBC、WBO、IBF&WBAスーパー世界スーパーミドル級4団体統一王者サウル・カネロ・アルバレス(メキシコ)=63勝(39KO)2敗2分=戦のリングに上がった時点で、スーパーウェルター級王座を剥奪する意向を明らかにした。

クロフォードの王座が剥奪されると、8月23日(日本時間24日)に米・フロリダ州オーランドのカリビ・ロイヤル・オーランドで、ヨエニス・テレス(キューバ)=10勝(7KO)1敗=を12回判定で破り、新暫定王者となったアバス・バロウ(ドイツ)=17勝(9KO)1敗=が、レギュラー王者に昇格する。

WBA世界同級は7月5日(日本時間+4時間)にロシア・エカテリンブルクのDIVS・アリーナで行われた挑戦者決定戦で、マゴメド・クルバノフ(ロシア)=26勝(14KO)2敗=をスプリットの判定で破った、同級3位パヴェル・ソスリン(ロシア)=12戦全勝(6KO)=が次期挑戦権を得ているものと思われるが、WBAランキング表にはオフィシャル・チャレンジャーの表記はない。

Abass Baraou

また、10月11日(日本時間12日)に米・ペンシルベニア州フィラデルフィアのウェルズ・ファーゴ・センターで行われる、前IBF世界ウェルター級王者で、WBA世界スーパーウェルター級2位にランクされるジャロン・”ブーツ”・エニス(米)=34勝(30KO)無敗1NC=と、同級10位ウイスマ・リマ(アンゴラ)=14勝(10KO)1敗=の一戦は、挑戦者決定戦として開催される事が発表されている。しかし、暫定王座が空くと暫定王座決定戦となる可能性も否定できない。

クロフォードは昨年8月3日(日本時間4日)に米・ロサンゼルスのBMO・スタジアムで、イスラエル・マドリモフ(ウズベキスタン)=10勝(7KO)2敗1分=を12回判定で破り王座を獲得。WBOからも暫定王者として認定されたが、スーパーウェルター級には戻らない意思を明らかにし、暫定王座は返上している。

一気に2階級上げてカネロの持つ王座に挑むクロフォードが勝てば、男子選手では史上初となる3階級での4団体王座統一達成となる。しかし、9月28日(日本時間29日)には38歳の誕生日を迎えるクロフォードは、契約には再戦条項は含まれていない事を明らかにしており(カネロが敗れた場合は不明)、結果がどうであれカネロ戦がラストファイトとなると予想する声もある。