5月4日(日本時間5日)、米・ラスベガスのT-モバイル・アリーナで、4団体統一世界スーパーバンタム級王者の井上尚弥(大橋)=30戦全勝(27KO)=選手に挑戦。第2ラウンドにダウンを奪う大健闘の末にせ8回TKO負けを喫した、WBA世界スーパーバンタム級1位、WBC4位、WBO7位のラモン・カルデナス(米)=25勝(14KO)2敗=が、次戦に使用するシューズを公開。
少し前から次の試合に使うシューズはカッコいいと自画自賛していたカルデナスは、次戦の発表が近い事をにおわせており、近日中に詳細が明らかにされるものと思われる。このシューズからすると、やっぱり対戦相手は日本人選手となりそうです。
WBCランキング逆転 エニス2位降格 ボハチュクが1位復帰
WBC世界スーパーウェルター級1位から2位に降格されていた、セルヒイ・ボハチュク(ウクライナ・米在住)=26勝(24KO)2敗=のプロモーター、360プロモーションのトム・ロフラーが異議を唱え、WBCに対しボハチュクの1位復活を求め提訴していた問題は、WBC世界ランキング委員会がボハチュクを1位に戻す裁定を決議。
ボハチュクに変わり1位にランクされていた、IBF世界ウェルター級王座を返上し階級を上げて来たジャロン・”ブーツ”・エニス(米)=34勝(30KO)無敗1NC=は、2位に降格となった。

ボハチュクはエニスからの対戦オファーもあったが、9月13日(日本時間14日)に米・ラスベガスのアレジアント・スタジアムで開催される、カネロ・アルバレスvsテレンス・クロフォードのアンダーカードで、2021年3月にプエルトリコ・グアイナボで8回逆転TKOで敗れている、ブランドン・アダムス(米)=25勝(16KO)4敗=と約4年半ぶりに雪辱を掛けて戦う事を選択していた。
WBA世界2位にランクされるエニスは、10月11日(日本時間12日)にエニス米・ペンシルベニア州フィラデルフィアのウェルズ・ファーゴ・センターで行われる、WBA世界スーパーウェルター級挑戦者決定戦で、10位ウイスマ・リマ(アンゴラ)=14勝(10KO)1敗=と対戦する事が決まっている。
元2階級制覇王者パンヤ引退
34歳の元WBC世界ミニマム級、元WBC世界ライトフライ級王者のパンヤ・プラダブスリ(タイ)=44勝(27KO)3敗=が引退を表明。パンヤは2020年11月に12度防衛中で54戦無敗(18KO)のワンヘン・メナヨシン(タイ)を12回判定で破りWBC世界ミニマム級王座を獲得。ワンヘンとの再戦にも勝利し4度の防衛に成功したが、2023年10月に東京・大田区総合体育館で重岡優大(ワタナベ)選手に12回判定で敗れ王座陥落。

その後階級を上げ、昨年12月26日にタイ・バンコクのラジャナムダン・スタジアムで行われた、WBC世界ライトフライ級王座決定戦で、カルロス・カニサレス(ベネズエラ)=28勝(20KO)3敗1分=を12回判定で破り2階級制覇に成功。しかし、この判定は熱狂的な地元ファンからも大ブーイングが飛ぶ始末で、世界中から非難が殺到。2024年最悪と批判された。
WBCは即座に再戦を指令したが、なかなか決まらず、ようやく8月1日(日本時間2日)にベネズエラ・カラカスのポリエドロ・デ・カラカスでの開催が決定した再戦は、初回から攻勢を掛けたカニサレスに対し、パンヤは4回に右ストレートを決めダウンを奪い一矢報いたが、第5ラウンド、強烈なボディブローを喰いキャンバスへ崩れ落ち、そのまま立てずKOで敗れ去っていた。
パンヤは、「25年間のリングの旅を支えてくれたすべての人に感謝します。今は家族を大切にする時です。私のボクシングの旅はここで終わります」と周囲への感謝の言葉を述べている。