2月にラモン・カルデナス(米)=25勝(14KO)2敗=からダウンを奪うも、僅差の判定で敗れ初黒星を喫したブライアン・アコスタ(メキシコ)=20勝(8KO)1敗1NC=が、9月5日(日本時間6日)、米・ワシントンDCのアファースト・アリーナのリングに登場。WBC世界フェザー級6位スライマン・セガワ(ウガンダ)=17勝(6KO)5敗1分1NC=と対戦した。
試合はサウスポーのセガワが動きながらジャブ、左ストレートを伸ばし、接近すると左アッパー、右フックを強振。アコスタはガードを固めながら左右フックを放ち前進。2回、セガワの右フックでアコスタはグラり。しかし、強気で応戦したアコスタは右ストレート、左フックを返し、激しい打撃戦となった。
3回、速いテンポで左右ストレートを放つセガワに対し、アコスタはジワリ距離を詰め左ボディで動きを止めにかかる。4回、アコスタはセガワのストレートをかいくぐり左ボディ、右ボディアッパーで押し込む。セガワは巧みなボディワークでサイドへ動き左アッパー、右フックをヒット。
5回、接近戦で打ち合うシーンが増える。アコスタはスイッチを織り交ぜ、ボディ攻撃で押し込み左フック。セガワも左右フックを返すが、終盤、アコスタの右ストレートがヒット。6回、セガワは動いてはストレートを伸ばし、体を寄せては左右フックを放ちサイドに回り巧者ぶりを見せる。アコスタはひたすら前に出てセガワのボディを狙う。
7回、開始からセガワがテンポを上げスパート、左ストレート、右フックでアコスタに迫り、連打からの右アッパーが決まるとアコスタはダウン。再開後、セガワの猛攻にさらさられたアコスタはパンチを喰いながらも逆転の一発を狙うが、セガワの回転の速い連打で後退し、コーナーに詰まるとレフェリーは試合をストップ。キャリア豊富なセガワが曲者ぶりを発揮しアコスタを打ち破った。

NABFライト級王座決定戦。WBC世界スーパーフェザー級8位ジョーダン・ホワイト(米)=19勝(12KO)1敗=と、レネ・テレス・ジロン(メキシコ)=21勝(13KO)5敗=の一戦は、ジロンが判定勝ち。
ジロンは初回からジワリ前進。ボディ攻撃からアッパーを突きあげ、ホワイトを追う。足を使い動くホワイトのジャブは効果なく、ジロンの強い左ボディ、右ストレートを被弾。苦しい序盤戦となった。ジロンの攻勢の前に後退一方となったホワイトは5回終了間際、ジロンの左ボディからの右フックを受けダウン。6回、ホワイトは開始から思い切って打って出たが、ジロンの左ボディを喰うとまたもや後退。
終盤戦、何とか流れを変えようと打ち気に出るホワイトだが長続きはせず、ジロンのボディショットの前に後退を余儀なくされ、全く良いところなく試合終了ゴングを聞いた。発表されたスコアは97-92、95-93、95-94。この試合がわずか1ポイント差とは全く恐ろしい。なお、この試合はジロンが前日計量で1.25ポンド体重超過。勝っても王座獲得の資格なしで行われた。
WBA北米大陸ライト級タイトルマッチ。王者ジョナサン・カルドソ(ブラジル)=18勝(15KO)1敗=に、挑戦者ルイス・トーレス(メキシコ)=21勝(12KO)1敗=が挑んだ一戦は、トーレスが9回3分TKO勝ち。試合は中盤以降、カルドソがペースを握り迎えた第9ラウンド、サウスポー、トーレスの左ストレートでカルドソがダウン。トーレスのラッシュにさらされたカルドソは何とか終了ゴングを聞いたが、傾いた上体がそのままコーナーに突っ込む姿を見たマリク・ワリード(米)主審は、試合ストップをコール。この試合のWBA立会人はホルヘ・リナレス氏が務めた。