42歳の元世界5階級制覇王者(暫定含)で、現在、WBA世界バンタム級暫定王座を保持するノニト・ドネア(フィリピン)=43勝(28KO)8敗=の次戦は12月に予定され、対戦相手候補として、元WBC世界フライ級王者でWBA世界同級2位の比嘉大吾(志成)=21勝(19KO)3敗3分=選手、元WBO世界同級王者でWBC9位にランクされるジェイソン・モロニー(オーストラリア)=27勝(19KO)3敗=、元IBF世界同級王者エマニュエル・ロドリゲス(プエルトリコ)=22勝(13KO)3敗1NC=の名前が挙げられている。
ドネアは2敗中にもかかわらず、6月14日(日本時間15日)にアルゼンチン・ブエノスアイレスで行われたWBA世界バンタム級暫定王座決定戦で、アンドレス・カンポス(チリ)=17勝(6KO)3敗1分=を9回負傷判定で破り、3年7ヶ月ぶりの勝利で暫定王座を獲得。
次戦は11月14日(日本時間15日)に米・ジョージア州アトランタのステート・ファーム・アリーナで開催される、WBA世界ライト級王者ジェルボンテ・デービス(米)=30勝(28KO)無敗1分=と、人気YouTuberで、WBA世界クルーザー級14位のジェイク・ポール(米)=12勝(7KO)1敗=によるエキシビションマッチをメインとする興行への出場を希望していた。
WBA世界同級はレギュラー王者だった堤聖也(角海老宝石)=12勝(8KO)無敗3分=選手が、左目の負傷により休養王者となっているが、12月に日本リングで復帰戦が予定されている。昨年12月のWBA総会ファイトで暫定王座を獲得し、レギュラー王者に昇格したアントニオ・バルガス(米)=19勝(11KO)1敗1分1NC=は、7月30日に横浜BUNTAIで比嘉選手と12回引き分けで初防衛に成功。

比嘉選手はバルガス戦後、引退を表明。モロニーは昨年5月6日に東京ドームで武居由樹(大橋)=11勝(9KO)1敗=選手に12回判定で敗れ世界王座から陥落。今年2月24日に東京・有明アリーナで行われた再起戦でも、那須川天心(帝拳)=7戦全勝(2KO)=選手に敗れ2連敗中。
また、ロドリゲスは昨年5月4日に西田凌佑(六島)=10勝(2KO)1敗=選手に12回判定で敗れ、世界王座から陥落して以来リングから遠ざかり、現在は世界ランキングからも外れており、いずれもドネアと対戦する可能性はあるかもしれないが、疑問符が付く。
復帰する堤選手との対戦。ラスト1試合となっている、元世界4階級制覇王者でWBA、WBC世界スーパーフライ級2位にランクされる、ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)=53勝(42KO)4敗=との対戦の方が、より現実味があると思われるが果たしてどうか。今後の動向に注目。