11月14日(日本時間15日)に開催される、WBA世界ライト級王者ジェルボンテ・デービス(米)=30勝(28KO)無敗1分=と、人気YouTuberで、WBA世界クルーザー級14位にランクイされるジェイク・ポール(米)=12勝(7KO)1敗=によるエキシビションマッチは、195ポンドのキャッチウェイトで契約され、12オンスグローブ着用の3分10ラウンドで行われる。また、コミッション公認の3人のジャッジが採点し、10回をフルに戦った場合はエキシビションマッチながら、判定結果が発表され、勝者が決められる事が明かになった。

試合会場は当初発表されていた、米・ジョージア州アトランタのステート・ファーム・アリーナから、米・フロリダ州マイアミのマイアミのカセヤ・センターへと変更されている。

ポールは、昨年11月15日(日本時間16日)に米・テキサス州アーリントンのAT&Tスタジアムで、2分8ラウンド、14オンス・グローブによるヘビー級8回戦(公式試合)で、58歳の元3団体統一世界ヘビー級王者マイク・タイソン(米)=50勝(44KO)7敗2NC=に判定勝ちした試合では、公式計量227.2ポンドを記録。

6月28日(日本時間29日)に米・カリフォルニア州アナハイムのホンダ・センターで、元WBC世界ミドル級王者フリオ・セサール・チャベスJr(メキシコ)=54勝(34KO)6敗1分1NC=を10回判定で破った試合では、199.4ポンドだった。

身長185センチ、リーチ193センチのクルーザー級ポールに対し、ライト級のデービスは身長166センチ、リーチ171センチで、そのサイズは比較の対象にもならない。純粋なボクシングファンは、この対戦を単なる興味本位でしか見ていないが、ポールは「間違いなくエキサイトしている」とやる気十分。

Jake Paul vs. Gervonta Davis

今日、ニューヨークで行われた両者が顔を合わせた記者会見では、ポールが異常な盛り上がりを見せたのに対し、デービスは自らを恥じ入るかのような浮かない表情で、気が乗らない様子を見せていた。

Netflixが放映したポールvsタイソンは6500万人が同時視聴し、1億800万人の視聴者を集めた。約8万席用意されたチケット売り上げは、1780万ドル(約27億4千640万円)を超え、タイソンは過去最高の31億円+出来高という破格のファイトマネーを手にしている。

同じくNetflixにより放映されたカネロ・アルバレスvsテレンス・クロフォードの視聴者数は4100万人。デービスvsポールのアンダーカードには複数の世界戦が組み込まれる予定で、カードは近々発表される。タイソン同様、デービスが過去最高の報酬を手にすることは間違いなく、それはそれで良いのだが、この対戦に対する違和感は拭えない。