OPBF・東洋太平洋バンタム級王者でIBF世界同級7位、WBC13位にランクされるケネス・ラバー(フィリピン)=15戦全勝(10KO)=の次戦は、10月26日にキルギス・ビシケクのビシケク・アリーナで、WBA世界同級12位ルチアーノ・フランシスコ・バルドール(アルゼンチン)=21勝(1KO)4敗=と対戦する事が決定。
ラバーは亀田プロモーションと共同プロモート契約を締結。8月17日にフィリピン・マニラで、39歳の元世界2階級制覇王者ルイス・コンセプシオン(パナマ)=40勝(29KO)12敗=に8回TKO勝利を飾った後、10月にキルギスで同級5位ランディ・ギーケ(南アフリカ)=16勝(8KO)1敗1分=との挑戦者決定戦に臨む事をマネジャーのジェリー・ぺニャロサが明かしていたが、その後、交渉の進展はなくギーケ戦は消滅。最近になりぺニャロサは別の再手を探している事を明かしていた。
対するバルドールは、6月14日(日本時間15日)にアルゼンチン・ブエノスアイレスのカジノ・ブエノスアイレスで開催された、WBA世界同級暫定王座決定戦で、ノニト・ドネア(フィリピン)=43勝(28KO)8敗=と対戦するために、4月30日(日本時間5月1日)に発表されたWBAランキングでドネアと共にランク入り、15位に入ったが、ケガにより暫定王座決定戦への出場を辞退していた。
2023年8月20日(日本時間21日)の南アフリカ遠征では、WBOグローバル同級王座決定戦でギーケと対戦。4回TKOで敗れているが、その後は3連勝中。このクラスでは破格の181センチの長身を活かしたアウトボクシングが持ち味だが、勢いに乗るラバーのアタックは交わせないだろう。

IBF世界同級王座は4位にランクされる井上拓真(大橋)=20勝(5KO)2敗=選手が、WBC世界同級王座決定戦で那須川天心(帝拳)=7戦全勝(2KO)=選手と、11月24日にトヨタ・アリーナ東京で対戦する事が決定。王座決定戦への出場権利を持つ同級3位(1、2位は空位)ホセ・サラス・レイエス(メキシコ)=16戦全勝(10KO)=は、ギーケと王座決定戦に臨む事が伝えられている。
南アフリカのボクシング界を代表する実力者で、日本のボクシング界とも太いパイプを持つNO DOUBT Managementのコリン・ネイサンは、9月14日に名古屋のIGアリーナで行われた井上vsアフマダリエフを観戦。その後は、TEIKENプロモーションの本田明彦代表、MP・プロモーションのショーン・ギボンズ社長らとミーティングを重ねている。
レイエスvsギーケは12月開催が伝えられているが、以前から噂されていた増田陸(帝拳)=8勝(8KO)1敗=選手が、先にレイエスと戦い、その後にギーケとなっても不思議ではない。日本リングを中心に回る世界バンタム級。今後の動向が楽しみです。