IBF世界フライ級王者矢吹正道(緑)=18勝(17KO)4敗=選手に、同級1位フェリックス・アルバラード=42勝(35KO)4敗=が挑む指名戦は、11月22日(日本時間23日)にメキシコ・エルモシージョで開催される、MPプロモーション興行で行われる事が、IBF公式ホームページのスケジュールにより確認された。

9月9日(日本時間10日)にオンラインで行われたIBF世界フライ級指名戦の入札は、王者の矢吹陣営、挑戦者のアルバラード陣営が共に不参加で、マニー・パッキャオ率いるMP・プロモーションが単独の3万ドル(約442万円)で落札に成功。

ファイトマネーの分配は王者の矢吹選手が1万9500ドル(約287万円)。挑戦者のアルバラードが1万500ドル(約155万円)となる事が決定。IBFは試合開催までの期限を90日間に設定。MP・プロモーションは期限内に試合日時、会場を決める事が定められていた。

IBF Flyweight Mandatory Defens

矢吹選手は3月29日に愛知県国際展示場で、IBF世界ライトフライ級王座を保持したまま、IBF世界フライ級王者アンヘル・アヤラ(メキシコ)=18勝(8KO)1敗=の持つ王座に挑戦。壮絶な打撃戦を制し、痛烈な12回1分54秒TKO勝利で2階級制覇に成功した後、4月8日付でIBF世界ライトフライ級王座を返上。今度が初防衛戦となる。

アルバラードは2023年10月14日(日本時間15日)にメキシコ・メリダで、アヤラと挑戦者決定戦で対戦。初回にダウンを奪ったアルバラードが、終盤はボディを効かせ乱打戦を制したかと思われたが、114-113×3の際どいスコアでアヤラが勝利している。

あまりにも安い試合報酬となる矢吹陣営は、興行権をMPプロモーションが握って以来、公式にコメントを発していないが、果たしてこのままメキシコで試合に臨むのか。海外ファン、関係者の間では、36歳のアルバラードよりも矢吹選手の力を上と見る向きが多い。今後の動向に注目。