WBC世界スーパーライト級指名戦。王者スブリエル・マティアス(プエルトリコ)=23勝(22KO)2敗=に、同級1位ダルトン・スミス(英)=17戦全勝(13KO)=が挑むタイトル戦は、来年1月10日(日本時間11日)に米・ニューヨークで開催される事が明かになった。会場は未定。
マティアスvsスミスは、”リヤド・シーズン”を主導するサウジアラビアのトゥルキ・アラルシク大臣が、11月22日(日本時間23日)にサウジアラビア・リヤドのANB・アリーナで開催される、ザ・リングIV 「ナイト・オブ・ザ・チャンピオンズ」に組み入れる事を早くから宣言し交渉が進められていたが、最終的にマティアス陣営と報酬面で同意に至らず入札に持ち込まれていた。
9月2日(日本時間3日)に開催された入札では大方の予想を覆し、マティアスとプロモート契約を締結するフアン・オレンゴ(プエルトリコ)のフレッシュ・プロダクションが190万ドル(約2億8千213万円)で、スミス擁するエディ・ハーンのマッチルーム・ボクシングの171万ドル(約2億5千390万円)を抑え落札に成功。
興行権獲得に成功したフレッシュ・プロダクションは、11月から12月にかけてプエルトリコで試合を開催する意向を表明していたが、マティアスが7月12日(日本時間13日)にアルベルト・プエジョ(ドミニカ)=24勝(10KO)1敗=を12回判定で破り王座を獲得した試合に続き、ニューヨークでの開催となった。なお、マティアスvsスミスの勝者はプエジョとの対戦を義務付けられている。

同日の興行にはマティアスの同僚、元IBF世界バンタム王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)=22勝(13KO)3敗1NC=も出場。33歳のロドリゲスは昨年5月4日にエディオン・アリーナ大阪で、西田凌佑(六島)=10勝(2KO)1敗=選手の挑戦を受けたが、4回にダウンを奪われ12回判定負け。
その後、現在同級3位にランクされるホセ・サラス・レイエス(メキシコ)=16戦全勝(10KO)=との挑戦者決定戦を指令され、2024年9月17日(日本時間18日)に行われた入札では、レイエス擁するマニー・パッキャオのMP・プロモーションの7万6千ドル(約1100万円)を抑え、フレッシュ・プロダクションが12万500ドル(約1700万円)で落札に成功。
試合は2024年11月9日(日本時間10日)にプエルトリコ・バヤモンのルーベン・ロドリゲス・コロシアムで開催される事が決まったが、ロドリゲスは負傷により試合をキャンセル。現在は世界ランキングからも外れ、今度の試合は世界王座から陥落して以来の復帰戦となる。
他に、IBF世界バンタム級13位にランクされるジェイビエール・シントロン(プエルトリコ)=13勝(6KO)1敗1NC=、NABOスーパーライト級王者でWBO世界同級2位のアルフレド・サンティアゴ(ドミニカ・プエルトリコ在住)=17勝(8KO)2敗=も出場を予定している。