11月22日(日本時間23日)にメキシコ・エルモシージョで開催される、マニー・パッキャオ率いるMPプロモーション興行では、IBF世界フライ級指名戦。王者矢吹正道(緑)=18勝(17KO)4敗=選手に、同級1位フェリックス・アルバラード=42勝(35KO)4敗=が挑むタイトル戦の他に、IBF世界ライトフライ級挑戦者決定戦が組み込まれた。

開催地エルモシージョ出身の同級3位(1、2位は空位)セルヒオ・メンドーサ・コルドバ(メキシコ)=26戦全勝(22KO)=と、同級4位ムプメレロ・チャバララ(南アフリカ)=11勝(5KO)1敗=が、同級王者タノンサック・シムスリ(タイ)=39勝(34KO)1敗=への挑戦権を賭けて戦う。

当初IBFは、3位にランクされていたジェイソン・バイソン(フィリピン)=14勝(8KO)2敗1分=と、4位レジー・スガノブ(フィリピン)=16勝(6KO)1敗=による挑戦者決定戦を指令。9月20日にフィリピン・タグビラランで開催される事が決まったが、時を同じくしてバイソンがWBO世界ミニマム級&WBAスーパー王者オスカー・コラーゾ(プエルトリコ)=13戦全勝(10KO)=へ挑戦する事が急遽決定。

IBFは改めてスガノブと5位にランクされていたコルドバの対戦を指令したが、スガノブ陣営はコルドバとの対戦を避けこれを辞退し、ランキングは11位まで後退している。そして今月に入り新たにコルドバとチャバララによる挑戦者決定戦が指令されていた。

Colin Nathan & Sean Gibbons

チャバララは南アフリカのチャンピオンメーカーで、トレーナー以外にもマネージメント、マッチメイク、プロモートにも携わるコリン・ネイサンのノー・ダウト・マネジメントと契約してから僅か48時間で挑戦者決定戦への出場通知を受け取り大喜び。ネイサンは9月14日に名古屋のIGアリーナで行われた井上vsアフマダリエフを観戦。MP・プロモーションのショーン・ギボンズ社長も、モンスターの試合を観戦しに来日しており、交渉はここでまとまったと思われる。

キャリア7年、25歳のコルドバは、線は細いが左右どちらにも一撃で試合を決める強打を持つサウスポーで、7月4日(日本時間5日)の最新試合では、元世界挑戦者のジョエル・コルドバ(メキシコ)=14勝(3KO)12敗2分=を大差の判定で破っている。

一方のチャバララは、昨年9月14日(日本時間15日)に南アフリカ・ミッドランドで、現WBC世界同級2位、IBF6位ジュニア・ザラテ(アルゼンチン)=26勝(9KO)5敗=と、空位のIBO世界同級王座を賭けて対戦。6回に右ストレートで痛烈なダウンを喫しながらも12回、115-112、115-112、111-116のスプリット判定勝ちで王座を獲得。コルドバ戦はそれ以来の試合となる。