IBF世界スーパーフライ級4位ビンス・パラス(フィリピン)=24勝(18KO)3敗1分=と、同級8位リカルド・マラジカ(南アフリカ)=16勝(12KO)2敗=による、IBF世界同級挑戦者決定戦が、11月29日(日本時間30日)に南アフリカ・ヨハネスブルグで開催されるゴールデン・グローブ・プロモーション興行のメインイベントで行われる事が決定。試合はマラジカが保持するIBO(国際ボクシング機構)世界同級王座も掛けられる。
このカードは9月に発表された時点では、現在空位となっている「2位決定戦」となっていたが、今月に入り同級3位のアンドリュー・モロニー(オーストラリア)=27勝(17KO)4敗1NC=が、次期指名挑戦者に決定された後、「挑戦者決定戦」へと昇格した。
IBF世界同級は王者ウィリバルド・ガルシア(メキシコ)=23勝(13KO)6敗2分1NC=が、12月27日(日本時間28日)にサウジアラビア・リヤドのモハメド・アブド・アリーナで、前WBA、WBC世界フライ級王者で同級6位にランクされる寺地拳四朗(BMB)=25勝(16KO)2敗=選手を相手に初防衛戦を行う事が決定。
ガルシアvs寺地の勝者は、モロニーの挑戦を受ける事が義務付けられており、パラスvsマラジカの勝者は、その次の指名挑戦者となる。

27歳のパラスは引退した元世界2階級制覇王者京口紘人(ワタナベ)選手と、世界戦を含め3度戦い1勝2敗。昨年10月13日に横浜武道館で京口選手に0-2判定で敗れた後は、3連続TKO勝ちと復調。敵地に乗り込んで世界挑戦権獲得を狙う。
同じく27歳のマラジカは8月9日(日本時間10日)に南アフリカ・ケンプトン パークで、WBO世界同級15位にランクされていたジェイソン・ママ(フィリピン)=20勝(10KO)3敗1分=を5回TKOで破り、IBO王座4度目の防衛に成功。試合はマラジカが長いリーチを活かしたジャブでママの接近を阻み、体ごと叩きつける右ストレートで4度のダウンを奪う圧勝だった。
ママよりも身長で4センチ劣るパラスは、マラジカの長いジャブ、ロングレンジから伸びて来る右ストレートを如何にしてかいくぐり、接近戦に持ち込むかが勝負のカギとなろう。ラウンドガールに抱きつく恒例のパフォーマンスを南アフリカでも見せる事が出来るか、パラスの奮戦に期待。