WBO世界スーパーフェザー級王者エマヌエル・ナバレッテ(メキシコ)=39勝(32KO)2敗1分1NC=と、IBF世界同ー級王者エドゥアルド・”シュガー”・ヌニェス(メキシコ)=30勝(28KO)1敗=による王座統一戦は、来年3月7日(日本時間8日)に米・アリゾナ州フェニックスのフットプリント・センターで開催される、マッチルーム・ボクシング興行で行われる事が決定。放映はDAZN。

両陣営は来年1月24日(日本時間25日)に対戦する事で同意した事が伝えられていたが、時期をずらし行われる事になった。

ナバレッテは、5月10日(日本時間11日)に米・カリフォルニア州サンディエゴのペチャンガ・アリーナで行われた4度目の防衛戦で、試合結果が負傷判定勝ちからノーコンテストに変更された、同級1位チャーリー・スアレス(フィリピン)=18勝(10KO)無敗1NC=との即時再戦命令を受けていた。

しかし、ナバレッテ、スアレスの双方とプロモート契約を締結するトップランクは、WBOに対し王座統一戦の優先開催を嘆願。WBO総会でこれが認められ、ナバレッテは次戦でヌニェスと戦う事が決定。スアレスはナバレッテvsヌニェス勝者へ挑む事になる。

ナバレッテは昨年5月に4階級制覇を狙い、デニス・ベリンチク(ウクライナ)=19勝(9KO)1敗=とのWBO世界ライト級王座決定戦に臨んだが、スプリットの判定負け。予想有利でリングに上がったナバレッテだったが、攻撃こそ最大の防御というスタイルは通じず、べリンチクのしつこい喰い下がりに遭い、コンパクトな連打の前にポイントを失って行った。

Emanuel Navarrete vs. Denys Berinchyk

ライト級では腹回りに余裕があったナバレッテは再びスーパーフェザー級に戻し、昨年12月の暫定王者オスカル・バルデス(メキシコ)=33勝(24KO)3敗=との再戦では6回KOで快勝。だが、スアレス戦での出来は今一つで、ここ3年間は昔ほどの安定感は見せていない。

一方のニェスは、5月28日に横浜BUNTAIで行われた力石政法(大橋)=16勝(11KO)2敗=選手との王座決定戦。9月6日(日本時間7日)にメキシコ・ロスモチスで行われた、クリストファー・ディアス(米)=30勝(19KO)6敗=との初防衛戦と、2戦連続で判定試合が続いているが、強打、スタミナ、タフネスと3拍子揃った安定感がある。

ナバレッテの変則ボクシングを、ヌニェスの突進と強打が狂わせる可能性も大いにあり得る王座統一戦。面白い試合になりそうです。