IBF世界フェザー級王者アンジェロ・レオ(米)=25勝(12KO)1敗=の2度目の防衛戦は、来年2月21日(日本時間22日)に故郷の米・ニューメキシコ州アルバカーキで、同級8位レラト・ドラミニ(南ア)=21勝(12KO)3敗=を挑戦者に迎え行われる事が決定。試合はPRO BOX プロモーション興行のメインイベントとして行われる。

レオは5月24日に大阪・インテックス大阪で、指名挑戦者の亀田和毅(TMK)=42勝(23KO)5敗=選手を12回判定で破り初防衛に成功。序盤戦、亀田選手の消極的な戦い方に助けられポイントを奪ったレオは、5回以降、戦い方を切り替えプレスを掛け攻勢に出た亀田選手の追い上げを許したが、116-112、115-113、114-114の2-0で逃げ切った。

一方のドラミニは、昨年8月24日に大阪・大和アリーナで行われたIBF世界同級挑戦者決定戦で、亀田選手と戦い接戦を演じたが116-111、114-113亀田選手と、114‐113ドラミニのスプリット判定負け。2023年10月に勝っていた亀田選手に雪辱を許し、世界王座への挑戦機会を失っていた。

しかし、31歳のドラミニは再び世界王座獲得へ向け始動。今年5月の再起戦に勝利し、11月15日(日本時間16日)には再起第2戦が決定していたが、その前に予想もしなかったレオの持つ世界王座への挑戦話が舞い込んだ。

Lerato Dlamini

驚きを隠せないドラミニは、「とてもうれしい。プロとして10年、やっと世界タイトルへ挑戦が出来る。私は準備が出来ている。世界チャンピオンになるまであと4ヶ月足らずだ」と、自信を持ちやる気を見せている。

ドラミニのマネジャー&トレーナーのコリン・ネイサンは、サンプソン・リューコーイッツからこの試合の話が来た時、「即座にOKした」と語り、「サンプソンとは長年の友人で、長い付き合いがあるが驚いた」と、こちらも興奮を隠せない。

サンプソン・ボクシングを主導するリューコーイッツは、無名だったセルヒオ・マルチネス(アルゼンチン)を世界王座に導き、現在は、セバスチャン・フンドラ(米)、デビッド・べナビデス(米)らを傘下に収めているが、「私の言葉は契約書と一緒だ」という程に筋を通す人物で、業界での信用は厚い。

レオvsドラミニの勝者には、11月24日にトヨタ・アリーナ東京で行われる、同級5位中野幹士(帝拳)=14戦全勝(13KO)=選手と、元WBA世界スーパーバンタム級暫定王者で同級3位のライス・アリーム(米)=22勝(12KO)1敗=の夜挑戦者決定の勝者が挑む事になる。