人気YouTuberで、WBA世界クルーザー級14位のジェイク・ポール(米)=12勝(7KO)1敗=と、元3団体統一世界ヘビー級王者アンソニー・ジョシュア(英)=28勝(25KO)4敗=が、12月の対戦に向け交渉が最終調整に入った事が伝えられている。

ポールは11月14日(日本時間15日)に米・フロリダ州マイアミのカセヤ・センターで、WBA世界ライト級王者ジェルボンテ・デービス(米)=30勝(28KO)無敗1分=と、195ポンド契約、12オンスグローブ使用のエキシビションマッチ10回戦で対戦する事が決まっていたが 、デービスが暴行容疑により元ガールフレンドのコートニー・ロッセルから告発を受けた事により興行はキャンセル。

興行を主催するモスト・バリュアブル・プロモーション(MVP)を主導するポールは、デービスを酷評。興行開催日を12月14日(日本時間15日)に移動し、新たな対戦相手探しに入っていた。

対戦相手候補には、階級を超え幾多の有名ボクサーの名前が挙げられ、有力候補の一人として名前が挙がっていた元UFC王者で元WBC世界ヘビー級10位のフランシス・ガヌー(カメルーン)=2敗=は、「何で俺がデービスの代わりなんだ。馬鹿にするな!」と、ポールとの戦いを一蹴。

Terence Crawford

5級制覇の4団体統一世界スーパーミドル級王者テレンス・クロフォード(米)=42戦全勝(31KO)=も、ポールからオファーがあった事を明らかにしていたが断りを入れていた。

今年7月、”リヤド・シーズン”を推進する、サウジアラビアのトゥルキ・アラルシク大臣は、ポールに対しジョシュアとの対戦を提案。ポールがジョシュアが断然優位となる、99vs1の報酬分割の提案を受け入れた事を明らかにし、「ポールは受け入れた。来週、ジョシュアと話をするつもりだ。ポールが勝てば、ジョシュアは終わり。ポールはランキングに値し、ボクシング界の未来の可能性を持つ事になる。私は五分五分を望んでいない。現状では99対1がいい」と話していたが、結局、これは実現しなかった。

ジョシュアのプロモーター、マッチルーム・ボクシングのエディ・ハーンは、最近、ジョシュアがアフリカでリング復帰を果たす事をほのめかしていたが、果たしてどうなるか。

ポールが誰とグローブを合わせようとあまり興味ないが、デービス戦のアンダーカードに組み込まれていた、WBA世界スーパーライト級1位平岡アンディ(大橋)=24戦全勝(19KO)=選手が、WBA世界同級王者ゲイリー・アントゥアン・ラッセル(米)=18勝(17KO)1敗=の持つ王座に挑むタイトル戦の、早期決定を願うばかりです。