WBAは世界スーパーフェザー級王者ラモント・ローチ(米)=25勝(10KO)1敗2分=が、12月6日(日本時間7日)に米・テキサス州サンアントニオのフロスト・バンク・センターで行われる、WBC世界スーパーライト級暫定王者イサック・”ピットブル”・クルス(メキシコ)=28勝(18KO)3敗1分=の持つ王座へ挑戦する試合のリングインと共に、ローチの王座を剥奪する意向である事が明かになった。
これにより、12月27日にサウジアラビア・リヤドのモハメド・アブドゥー・アリーナで開催される、WBA世界スーパーフェザー級3位の堤駿斗(志成)=8戦全勝(5KO)=選手が、暫定王者ジェームス・”ジャザ”・ディケンズ(英)=36勝(15KO)5敗=に挑む試合は、ディケンズがレギュラー王者に昇格し、レギュラー王座戦として行われる可能性が高くなった。
一気に2階級上げてクルスに挑むローチは、「もう、スーパーフェザー級に戻る事はないだろう」と明言した上で、WBC世界ライト級王者シャクール・スティーブンソン(米)=23戦全勝(11KO)=との対戦を熱望。
スティーブンソンは2026年1月31日(日本時間2月1日)に米・ニューヨークで、WBO世界スーパーライト級王者テオフィモ・ロペス(米)=22勝(13KO)1敗=の持つ王座に挑む事が決定しており、ローチの今後の方向性はその実現にある。

しかし、クルスもまたローチの挑戦を撃破した後にロペスvsスティーブンソン勝者との対戦を訴えており、スティーブンソンが勝利した場合は、クルスvsローチ勝者と対戦の可能性が出て来る。
ロペスはスティーブンソンに勝利した後は、3団体統一世界スーパーミドル級王者テレンス・クロフォード(米)=42戦全勝(31KO)=との対戦を目指す考えで、こちらは簡単に実現しそうにない。
また、VADA(自主的アンチドーピング協会)による薬物検査で、パフォーマンス向上薬オスタリンの陽性反応が確認されたWBC世界スーパーライト級王者スブリエル・マティアス(プエルトリコ)=23勝(22KO)2敗=は、基準値を下回る微量である事が確認され、来年1月10日(日本時間11日)に米・ニューヨーク州ブルックリンのバークレイズ・センターで開催が決っている、同級1位ダルトン・スミス(英)=17戦全勝(13KO)=相手の初防衛戦は、予定通り行われる事が決まった。
