12月6日(日本時間7日)に米・テキサス州サンアントニオのフロスト・バンク・センターで開催される、プレミア・ボクシング・チャンピオンズ興行で行われる、WBC世界スーパーフェザー級タイトルマッチは、前日計量で挑戦者のWBC世界フェザー級王者スティーブン・フルトン(米)=23勝(8KO)1敗=が、リミットを2ポンド上回る132ポンドを計測し計量失格。
王者のオシャキー・フォスター(米)=23勝(12KO)3敗=はリミットの130ポンドで計量をクリア。明日の試合はフルトンが勝利しても王座獲得資格なしで、王座は空位となる変則世界戦として行われると見られたが、時間を置かずにWBC世界ライト級暫定王座決定戦として行われる事が発表された。
2023年7月に井上尚弥(大橋)=31戦全勝(27KO)=選手に8回TKOで敗れ、WBC・WBO世界スーパーバンタム級王座を追われたフルトンは、フェザー級転向第2戦となった、今年2月のWBC世界フェザー級王者ブランドン・フィゲロア(米)=26勝(19KO)2敗1分=への挑戦試合で、12回判定勝利を収め2階級制覇に成功。
いきなり階級を上げての3階級制覇へのチャレンジマッチだったが、まさかのオーバーウェイト。そして、暫定ながらライト級王座を争う事になるとは驚きでしかない。フォスターは敗れてもスーパーフェザー級王座を保持する。
WBC世界ライト級は王者シャクール・スティーブンソン(米)=23戦全勝(11KO)=が、来年1月31日(日本時間2月1日)に米・ニューヨークで、WBO世界スーパーライト級王者テオフィモ・ロペス(米)=22勝(13KO)1敗=へ挑戦する事が決定済。

そして、暫定王座決定戦として承認されている、2位リカルド・ヌニェス(パナマ)=26勝(22KO)6敗1分=と、4位ハディエル・エレーラ(キューバ)=17戦全勝(15KO)=の一戦は、暫定戦として行われる事は出来なくなり、正規王座決定戦に格上げされるか、最初に予定されていた挑戦者決定戦として行われる事になった。
この試合の詳細はクイーンズベリー・プロモーションから近日中に発表される予定だが、WBCが急遽承認したフォスターvsフルトンの暫定戦王座決定戦には、怒りと疑問。全く理解できないとの声が多数あがっている。
