12月6日(日本時間7日)、モナコ・モンテカルロのモンテカルロ・スポーティングで開催された、マッチルーム・ボクシング興行のメインイベント。WBA世界スーパーバンタム級7位、WBO12位、IBF14位ピーター・マクグレイル(英)=12勝(6KO)1敗=と、元世界ランカーのシャバズ・マスード(英)=14戦全勝(4KO)=によるEBU欧州スーパーバンタム級王座決定12回戦は、マスードが判定勝ちで王座を獲得。

サウスポーのマクグレイルが積極的に仕掛け序盤戦をリード。身長で上回るマスードはサウスポー・スタイルに構え足を使い迎撃。中盤に入ると中に入って来るマクグレイルに左ストレートをカウンター。左アッパー、右フックを打ち込み挽回を計る。

Shabaz Masoud vs Peter McGrail

しかし、マクグレイルは機を見て飛び込み、マスードの肩越しに左ストレートをヒット。動きながらジャブを放ちカウンターを狙うマスードとの激しいペース争いが繰り広げられた。9回、マスードは左アッパーを突きあげ、連打で攻勢。10回、左ストレートを上下に散らしマスードを追ったマクグレイルは、ラビットパンチで痛恨の減点1。

ラスト2回もマクグレイルは左ストレート、右フックで当てにくいマスードを最後まで追い試合終了ゴング。公式スコアは116-111、115-112、114-113。マスードが1年1ヶ月ぶりの復帰戦で王座を獲得した。しかし、終始積極的にマスードを追い、ヒットも奪っていたマクグレイルの勝利を推す声も少なくない接戦でだった。

Pat McCormack vs. Conah Walker

WBAインターナショナル&IBFインターコンチネンタル・ウェルター級王座決定12回戦。WBA世界同級4位パット・マコーマック(英)=8戦全勝(6KO)=と、WBO14位コナー・ウォーカー(英)=16勝(7KO)3敗1分=の一戦は、激しいシーソーゲームが繰り広げられたが、12回2分16秒、東京五輪ウェルター級銀メダリストのマコーマックがウォーカーのしつこい連打でロープ外に押し出されるダウンを喫し、そのまま立てずまさかのKO負けとなった。

IBF女子世界ライト級タイトルマッチ。王者ベアトリス・フェレイラ(ブラジル)=8戦全勝(2KO)=に、挑戦者エリフ・ヌル・トゥルハン(トルコ)=11戦全勝(7KO)=が挑んだ一戦は、トゥルハンが5回1分8秒TKO勝ちで新王者。