12月6日(日本時間7日)、米・テキサス州サンアントニオのフロスト・バンク・センターで開催された、プレミア・ボクシング・チャンピオンズ興行で行われた、WBA世界ミドル級タイトルマッチ。王者エリスランディ・ララ(キューバ)=31勝(19KO)3敗3分=に、WBA世界スーパーウェルター級12位ヨハン・ゴンザレス(ベネズエラ)=36勝(34KO)4敗=が挑んだ一戦は、ララが判定勝ち。
当初、ララはWBO&IBF世界同王者ジャニベック・アリムカヌウェ(カザフスタン)=17戦全勝(12KO)=との王座統一戦がセットされていたが、アリムカヌウェの薬物検査陽性により、急遽、ゴンサレスの挑戦が決まった試合は、初回、42歳のサウスポー、ララの左ストレートでゴンサレスがダウン。しかし、ダメージは感じられず8カウントで再開。
一発強打を持つゴンサレスはガードを高く上げ、少し遅れたタイミングで右ストレートを打ち込むが、テクニシャンのララには届かない。ララは柔軟なボディワークから左ストレートを伸ばし、右フックをタイミング良く強振。ゴンサレスは容易に攻め込めない。手数で上回るララは巧く左ストレート、アッパーをヒットしポイントをピックアップして行った。

5回開始と共に、打って出たゴンサレスだが、長くは続かずララの左ストレートがヒット。6回、ゴンサレスの単調な攻撃ではララを捕らえられない。固いブロックでゴンサレスの攻撃を遮るララは、すかさず左ストレートを打ち込んだ。8回、偶然のバッティングで試合は一時中断。
終盤に入ってもゴンサレスのパンチは当たらない。ララにも強引な攻めはなく、単調な流れのままラウンドは過ぎて行った。最終ラウンド、逆転を狙うゴンサレスは強引なパンチを振り抜きララに迫ったが最後まで当たらず、このまま終了かと思われた残り15秒、ララの左ストレートでゴンサレスは仰向けにダウン。立ち上がり、試合終了ゴングを聞いた。
公式スコアは120-106、119-107、118-108。ララが2ポイントもどうやって失ったのか理解に苦しむほどの圧勝で、4度目の防衛に成功した。
