12月6日(日本時間7日)、米・テキサス州サンアントニオのフロスト・バンク・センターで開催された、プレミア・ボクシング・チャンピオンズ興行で行われた、WBC世界ミドル級暫定王座決定戦。同級4位ヘスス・ラモスJr(米)=23勝(19KO)1敗=と、同級5位シェーン・モズリーJr(米)=22勝(12KO)4敗=の一戦は、ラモスJrが判定勝ちで王座獲得。
世界3階級制覇王者のモズリーSrを父に持つモズリーJrは初の世界戦。サウスポーのラモスJrは階級を上げての戦いで、こちらも世界戦は初めて。初回、右ストレートを伸ばすモズリーJrにラモスJrは右フックをカウンターでヒット。3回開始早々、ラモスJrの右フックがクリーンヒットアすると、モズリーJrは一瞬グラり。

中盤線、モズリーJrの右も決まるが、ラモスJrは左を上下に散らし右フックをタイミング良くヒット。サイドに動き絶えずポジションを変え、多彩なパンチを放つラモスJrがコツコツとヒットを奪いポイントをピックアップ。正面に立つモズリーJrは、後手に回った印象。
9回になるとラモスJrは前に出て左右フックを強振。接近戦ではショートブローをうまく上下に打ち分け優勢。モズリーJrの手数が減り、頼みの右は空を切る。11回、ラモスJrの左ショートでモズリーJrは動きが止まる。ラモスJrはすかさず連打で攻め立てた。
最終ラウンド、モズリーJrは右の一発を狙うが、ラモスJrは右フックをカウンターで返す。試合後、両者共に勝利者ポーズを取ったが、中盤以降、メリハリあるボクシングで試合をコントロールしたラモスJrの手が挙がった。公式スコアは117-111、117-111、116-112。

WBA米大陸スーパーライト級王座決定10回戦。元世界挑戦者のフランク・マーティン(米)=18勝(12KO)1敗=と、元IBF世界スーパーフェザー級、ライト級王者ランセス・バルテレミー(キューバ)=30勝(15KO)3敗1分=の一戦は、マーティンが4回2分56秒KO勝ちで王座を獲得。フィニッシュブローとなったサウスポー、マーティンの左ストレートは見事だった。
WBA米大陸スパーウェルター級王座決定10回戦。WBA世界同級6位アイザック・ルセロ(メキシコ)=17戦全勝(13KO)=と、ロベルト・バレンズエラJr(メキシコ)=31勝(29KO)5敗=の一戦は、ルセロが8回2分59秒TKO勝ちで王座獲得。
フェザー級10回戦。WBA世界同級7位ルイス・レイナルド・ヌニェス(ドミニカ)=21戦全勝(14KO)=と、ヘクター・アンドレス・ソーサ(アルゼンチン)=18勝(9KO)3敗=の一戦は、ヌニェスが判定勝ち。スコアは98-92、97-93、96-94。
