WBA世界フェザー級王者ニック・ボール(英)=23勝(13KO)無敗1分=に、同級1位ブランドン・フィゲロア(米)=26勝(19KO)2敗1分=が挑む指名戦は、来年2月7日(日本時間8日)に、英・リバプールのM&Sバンク・アリーナで開催されるクイーンズベリー・プロモーション興行のメインイベントで行われる事が発表された。

2024年6月にレイモンド・フォード(米)=18勝(8KO)1敗1分=をスプリットの判定で破り王座を獲得したボールは、4度目の防衛戦にして初めて指名挑戦者との対戦となる。

WBAチャンピオンシップ委員会は、「ボールはルールにより、王座に就いた日から9ヶ月以内に、挑戦権保持者を相手に防衛戦を行わなければならない。2024年6月1日に王座を獲得したボールは、2025年3月1日が挑戦権保持者との防衛戦期限となっており、フィゲロアと対戦しなければならない」として、対戦を指令していた。

Nick Ball vs. Sam Goodman

ボールは、昨年10月に7位ロニー・リオス(米)=34勝(17KO)5敗=に10回TKO勝ちし初防衛に成功。今年3月のV2戦では6位のTJ・ドヘニー(アイルランド)=26勝(20KO)6敗=を10回棄権に追い込み勝利。8月の3度目の防衛戦では、階級を上げて来た5位サム・グッドマン(オーストラリア)=20勝(8KO)1敗=に苦しみながらも12回判定勝ち。

一方のフィゲロアは、2月1日(日本時間2日)に米・ラスベガス、T-モバイル・アリーナで行われた、スティーブン・フルトン(米)=23勝(8KO)2敗=との再戦では、予想有利と見られながらも全くらしさを見せられず、111-117、112-116、112-116の判定負けでWBC世界フェザー級王座から陥落。

Brandon Figueroa vs. Stephen Fulton

7月19日(日本時間20日)に米・ラスベガスのMGMグランドで行われた再起戦が、WBA世界同級挑戦者決定戦となり、同級7位にランクされていたジョエ・ゴンサレス(米)=27勝(15KO)5敗=に12回判定勝ちを収め挑戦権獲得に成功した。

身長157センチの短躰ファイター、ボールの接近戦に対し、身長175センチ、リーチ184センチと体格的に大きく上回るフィゲロアがどう対処するのかが注目されるが、フィゲロアにとって接近戦は願ってもない所であり、押し切る事も可能だと思われるが果たしてどうか。楽しみな一戦です。