12月27日にサウジアラビア・リヤドのモハメド・アブドゥー・アリーナで開催される、「The Ring V: Night of the Samurai」で、WBA世界スーパーフェザー級レギュラー王者ジェームス・”ジャザ”・ディケンズ(英)=36勝(15KO)5敗=の持つ王座に挑む事が決まっていた、同級3位の堤駿斗(志成)=8戦全勝(5KO)=選手が、スーパーリング中に眼窩底骨折を負ったために試合への出場を辞退。
暫定王者だったディケンズは、レギュラー王者のラモント・ローチ(米)=25勝(10KO)1敗3分=が、12月6日(日本時間7日)に米・テキサス州サンアントニオのフロスト・バンク・センターで行われた、WBC世界スーパーライト級暫定王者イサック・”ピットブル”・クルス(メキシコ)=28勝(18KO)3敗2分=へ挑戦のリングインと共に、WBAから王座を剥奪された事で、レギュラー王者に昇格。
堤選手は2022年7月のデビュー以来無傷、米・ラスベガスのイスマエル・サラストレーナとのコンビで8連勝を飾り、最近5試合はれ続KO勝利を収めており、ディケンズ戦は暫定からレギュラー王座戦に変わり、王座獲得を期待されていただけに残念。

堤選手の負傷によりディケンズとのタイトル戦は、「The Ring V: Night of the Samurai」から外れ、堤選手の回復を待って行われる事になるのか、中止となるのかは今のところ不明。
34歳のディケンズは7月2日(日本時間3日)にトルコ・イスタンブールで、東京五輪フェザー級金メダリストからプロ転向、暫定王座を保持していたアルベルト・バティルガジエフ(ロシア)=12勝(8KO)1敗=を大位番狂わせの4回KOで破り王座を獲得。サウスポーの試合巧者だが、過去5敗のうち4つかKO負けと打たれた場合は強くない。
堤選手の負傷回復を待つまでには時間を擁する事になり、今後、堤戦が延期となった場合に別の防衛戦を挟む事も予想される。しかし、ディケンズの王座は安泰とはいいがたく、今後の動向が注目される。
