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12月19日(日本時間20日)に米・フロリダ州マイアミのカセヤ・センターで開催された、モスト・バリュアブル・プロモーション(MVP)興行のメインイベント。元3団体統一世界ヘビー級王者アンソニー・ジョシュア(英)=28勝(25KO)4敗=と、人気YouTuberで、WBA世界クルーザー級15位のジェイク・ポール(米)=12勝(7KO)1敗=による、10オンス・グローブ着用のヘビー級8回戦は、ジョシュアが6回1分31秒KO勝ち。

245ポンド(約111キロ)のウェイト制限が設けられたジョシュアは、前日計量で235.5ポンドを記録。ポールは216.5ポンドだった。身長で13センチ、リーチで15センチ上回るジョシュアは開始ゴングと共にプレスを掛け前進。対するポールは足を使いサークリング。6.7メートル使用の広いリングを使った意図がうかがい知れる立ち上がり。

2回以降、逃げるポールを追うジョシュアはジャブから強い右を狙う。ポールは徹底的に動き被弾を避けるが、手も出出ず、時折左フックを振って接近してはクリンチ。4回、もつれて倒れ込んだポールに休憩時間が与えられる。再開後、ジョシュアの体の下に入り込むポールが再び倒れ込むと、レフェリーは両者に注意を与えた。

5回、沈み込んで左右フックを狙うポールにジョシュアの右アッパーがヒット。逃げるポールにタイミングを取りながら冷静に追うジョシュアの左ボディが決りポールは後退。追い打ちの左フックでポールはよろよろと倒れ込むようにダウン。再開後、ジョシュアは右ストレートを叩き込み2度目のダウンを奪う。ここも立ったポールだが、ジョシュアは強い右ストレートを叩き込み、ポールは足をふらつかせながら終了ゴングを聞いた。

6回、ポールは開始から足元が怪しい。ジョシュアの右ストレートが頭部をかすめるとつぶれるようにダウン。再開に応じたポールだが、ジョシュアはあわてずコーナーに追い込むと、左右アッパーを突きあげ左フック。さらにボディジャブから強烈な右ストレートをねじ込むと、まともに喰らったポールはキャンバスへ落下。万事休した。明らかな力の違いがあった一戦。

Anthony Joshua vs. Jake Paul
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セミファイナル。WBA、WBO、IBF女子世界スーパーフェザー級王者アリシア・バウムガードナー(米)=16勝(7KO)1敗1NC=に、挑戦者レイラ・ボードワン(カナダ)=13勝(2KO)1敗=が挑んだ3分×12ラウンド制のタイトル戦は、バウムガードナーが判定勝ち。

立ち上がりからジャブ、右ストレートを中心に試合をリードバウムガードナーは、7回終了直前には右カウンターを決めダウンを奪ったが、8回以降、ボートワンの粘りの前に詰め切れず、大きな見せ場は作れないまま試合終了ゴング。スコアは118-109、117-110、117-110。

195ポンド契約6回戦。元WBC世界ミドル級王者のフリオ・セサール・チャベスJr(メキシコ)=54勝(34KO)7敗1分1NC=に勝ったこともある、50歳の元UFCミドル級王者アンデウソン・シウバ(ブラジル)=3勝(2KO)2敗=と、43歳の元UFCウェルター級王者タイロン・ウッドリー(米)=0勝2敗=の一戦は、シウバが2回1分33秒TKO勝ち。

第2ラウンド、ロープを背にしたウッドリーに、足のフェイントから放たれたシウバの右アッパーが決まると、ウッドリーは大きくたたらを踏み、シウバの体にしがみつくように前のめりにダウン。立ち上がり再開に応じる気配を見せたが、試合再開後、なぜかグローブタッチがあった後、すぐにサミュエル・ブルゴス(米)主審は試合をストップした。

Anderson Silva vs. Tyron Woodley
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スーパーフェザー級6回戦。2021年世界選手権フェザー級で金メダルを獲得しているジャフマル・ハーベイ(米)=1勝(1KO)=と、ケビン・セルバンテス(コロンビア・米カリフォルニア州在住)=5戦全勝(5KO)=の一戦は、ハーベイが判定勝ち。

初回、サウスポーにスイッチしたハーベイの左ストレートが肩口に当たると、セルバンテスはバランスを崩しキャンバスへ倒れ込み8カウントが数えられた。2回以降も頻繁にスイッチを繰り返すハーベイは、ジャブを中心にボディ攻撃を交えた豊富な手数でセルバンテスに全く付け入る隙を与えず6回を終了。スコアは60-53×3。

4団体統一女子世界バンタム級王者チェルネカ・ジョンソン(オーストラリア)=17勝(7KO)2敗=に、IBO世界バンタム級王者アマンダ・ガレ(カナダ)=12勝無敗1分=が挑んだ一戦は、ジョンソンが判定勝ち。スコアは99-91、98-92、97-93。

WBC女子世界ライト級タイトルマッチ。王者キャロライン・デュボア(英)=11戦全勝(5KO)=に、挑戦者カミラ・パナッタ(イタリア・米フロリダ州在住)=8勝(1KO)2敗1分=が挑んだ一戦は、デュボアが判定勝ち。スコアは99-90×3。

WBC世界女子ミニマム級タイトルマッチ。王者ヨカスタ・バジェ(コスタリカ)=33勝(10KO)3敗=に、WBF王者ヤディラ・ブスティロス(米)=11勝(2KO)1敗=が挑んだ一戦は、バジェが判定勝ち。スコアは98-92、97-93、95-95の2-0。

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