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12月17日に東京・両国国技館でWBA世界ライトフライ級レギュラー王者高見亨介(帝拳)=10勝(8KO)1敗=選手を12回スプリットの判定で破り、保持していたWBO王座と合わせ2団体統一王者となったレネ・サンティアゴ(プエルトリコ)=15勝(9KO)4敗=は、凱旋帰国したプエルトリコで大歓迎を受けた。

不利の予想を覆し高見選手に勝ったサンティアゴは地元メディアに対し、4団体の王座統一が希望としながらも、WBA、WBOの規則に基づく指名戦への対応も含め、「今は休息して適切な金銭的条件付きのオファーを待つ段階です」と語った。

思わぬ惜敗を喫した高見選手は、次戦からフライ級に階級を上げる事を示唆し、サンティアゴとの再戦にはこだわらない姿勢で、代わって対戦に名乗りをあげたのが、3月にサンティアゴに敗れWBO王座を失った前王者の岩田翔吉(帝拳)=15勝(9KO)2敗=選手。

Rene Santiago
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岩田選手はSNSで、『昨晩は世界統一おめでとうございます!。今回の世界戦前に偶然帝拳で会って話した時、あなたは私に「来年リマッチしよう」と言いました。レネ・サンティアゴVS岩田翔吉2 来年実現させましょう。次は必ず撃ち落とします。』と、サンティアゴに再戦を呼びかけた。

すると、サンティアゴのプロモーター、オールスター・ボクシングを主催するティト・サバラJrがすぐに反応。『君にはそれだけの価値がある。実現させよう。知ってるだろ、僕たちは帝拳と非常に親密だから実現可能だ。さあ、やろうぜ』と返信。

岩田選手は2018年12月に米・カリフォルニア州カーソンでプロデビューを果たしているが、これを共同プロモーターとしてサポートしたのがサバラJr。

Shokichi Iwata & Tuto Zabala Jr.
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サバラJrは帝拳ジムとは1994年3月に葛西裕一(帝拳)選手の挑戦を受ける為に、元世界3階級制覇王者ウィルフレッド・バスケス(プエルトリコ)を率いて来日して以来、長い知古がある関係で、ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)の地元での試合をプロモートする等、ベスト・パートナーといえる存在。

高見選手がサンティアゴに勝利し、来年、フライ級に転向。空位となった王座決定戦に岩田選手が出場するのが既定路線であったが、高見選手の敗北により、岩田選手がリベンジマッチでサンティアゴと対戦する可能性は、限りなく高い状況となった。

サンティアゴ陣営は、来年2月か3月までにリングに復帰する事をほのめかしており、来春、日本で岩田選手の挑戦を受ける事になるだろう。翔吉兄さんが、高見選手の無念を晴らしてくれることを期待したい。

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