1月31日(日本時間2月1日)、英・ニューキャッスルのユーティリタ・アリーナで開催されたIBF世界スーパーウェルター級タイトルマッチ。王者バカラン・ムルタザリエフ(ロシア/米・カリフォルニア州在住)=23戦全勝(17KO)=に、同級3位(1、2位は空位)ジョシュ・ケリー(英)=17勝(9KO)1敗1分=が挑んだタイトル戦は、ケリーが判定勝ちで新王者。
ムルタザリエフは2024年10月にティム・チュー(オーストラリア)=26勝(18KO)3敗=から4度のダウンを奪い3回TKO勝ちして以来のリング。対するケリーは世界初挑戦。初回、強打のムルタザリエに対しケリーも打ち合いに応じる。しかし、2回になるとケリーは足を使い動きながら機を見て左フック、右ストレートを好打。
第4ラウンド、右を放ったムルタザリエフにケリーの左ストレートがタイミングよく決ると、バランスを崩したムルタザリエフはキャンバスへグローブをタッチ。苦笑いを浮かべながら8カウントを聞いた。

足を使うケリーを追うムルタザリエフはジャブ、左フック、右ストレートと重そうなパンチを打ち込むが、サークリングするケリーを捕らえられない。ケリーは徹底的にムルタザリエフの強打を外し、左フック、右ストレートを合わせる。ムルタザリエフの攻めは単調で、ケリーの術中にはまった感でラウンドは進む。
第9ラウンド、接近戦でムルタザリエフの左フックがケリーのテンプルを捕らえるとケリーがダウン。再開に応じたケリーは足とクリンチでピンチを脱出した。10回以降、追うムルタザリエフ、動くケリーの構図は変わらず両者共に手数、ヒットは少ないが、ケリーのタイミング良く放たれる左フックが印象的。

最終ラウンド、打ち気に出たムルタザリエフは強引に出たが、ラスト1分ケリーも連打を返し試合終了ゴング。公式スコアはジョン・バジレ(米)115-111、スティーブ・グレイ(英)114-113でケリーと、パヴェウ・カルディニ(ポーランド)113-113の2-0。チューを滅多打ちにし、その強さを世界中に見せつけたムルタザリエフは思わぬ苦杯を喫し、まさかの落城となった。
IBF女子世界ライト級タイトルマッチ。王者エリフ・ヌル・トゥルハン(トルコ)=12戦全勝(8KO)=に、同級10位タイラ・ゲンツェン(オーストラリア)=8勝(3KO)1敗=が挑んだタイトル戦は、トゥルハンが判定勝ち。スコアは98-92、96-94トゥルハンと、97-93ゲンツェンのスプリット。
