2月6日(日本時間7日)、メキシコ・グアダラハラのアルカルデ・ドームで開催された、マッチルーム・ボクシング興行のメインイベント。WBO世界バンタム級タイトルマッチ。王者クリスチャン・メディナ(メキシコ)=26勝(19KO)4敗=に、元IBF世界ライトフライ級王者で同級9位のエイドリアン・クリエル(メキシコ)=26勝(5KO)6敗1分=が挑んだ一戦は、メディナが判定勝ち。

ジャブの差し合いからスタートした試合は、メディナがジワリとプレスを掛け左フックを狙う。左右でボディを叩くと、右アッパーを突き上げた。ガードを高く上げるクリエルは前傾姿勢を崩さず、左右ボディから左フックを振るう。しかし、どちらにも効果的ヒットはない。

パワーでは明らかに上回るメディナだが、クリエルにめり込む左ボディはさして効果を上げず、左フック、右アッパーは振りが大きく空振りも目立ち、攻めも単調でクリエルのガードを崩せず、会場は盛り上がらないままラウンドが過ぎて行った。

8回、左ガードを落としたクリエルの右オーバーハンドがヒット。9回はメディナが左右アッパーの顎打ちから左ボディを決め連打。ようやく会場が盛り上がったが、それも長くは続かない。終盤は両者頭を付けてパンチを交換し合ったが、揉み合ってのクリンチも増えた。

Christian Chispa Medina

メディナは最後まで効果的ヒットは奪えず、クリエルの粘戦を許し試合終了ゴング。公式スコアは120-108、116-112、115-113。渋い表情で勝利コールを受けた。

昨年9月14日に名古屋のIGアリーナで、武居由樹(大橋)=11勝(9KO)1敗=選手を4回TKOで破り王座を獲得した試合では、圧倒的パワーを見せ日本のファンを震撼させたメディナだが、故郷での凱旋初防衛戦となった試合は、単調な攻撃に終始。

ライトフライ級からいきなりバンタム級へ上げ、ひと試合しか経験していないクリエルは楽な挑戦者だと思われたが、意外な拙戦で、あの強さは何だったのかという試合ぶりで、先行きの不安を感じさせた。

メディナはバンタム級への転向が確実視されるWBA、WBC、WBO3団体統一世界スーパーフライ級王者ジェシー・”バム”・ロドリゲス(米)=23戦全勝(16KO)=のターゲットとして名前があがっているが、今日の出来では王座は取って代わられてしまうだろう。