2月7日(日本時間8日)、英・リバプールのM&S・バンク・アリーナで行われた、WBA世界フェザー級タイトルマッチは、元世界2階級制覇王者で同級1位のブランドン・フィゲロア(米)=27勝(20KO)2敗1分=が、王者ニック・ボール(英)=23勝(13KO)1敗1分=を12回32秒TKOで破り王座を獲得。29歳のフィゲロアは昨年2月にスティーブン・フルトン(米)=23勝(8KO)2敗=に敗れ、WBC世界同級王座を失って以来、1年ぶりの世界王座返り咲きに成功。
フィゲロアがボールを鮮やかに倒し、文句のつけようがない勝利だったにもかかわらず、試合後のリング上でアンダーカードで逆転勝利を収めていたWBC世界バンタム級3位アンドリュー・ケイン(英)=15勝(13KO)1敗=が、フィゲロア陣営のセコンドにケリを喰らわすという醜態をさらし、英国のファン、関係者からも「恥さらし」とのそしりを受けている。

また、ボールが最初のダウンから立ち上がった際のスティーブ・グレイ(英)主審による、昔を思い出させるゆっくりとした所作でのダメージ確認と、試合続行に付いても、疑問と批判の声があがっている。
そして、試合後にはフィゲロア陣営の立会無しでボールの手にバンテージが巻かれていたことが判明。フィゲロアのトレーナー、マニー・ロブレスが試合を管理するBBBofC(英国ボクシング管理委員会)へ抗議すると、「何も出来ない」と、素っ気なく返された事が明かされている。
しかし、試合は両者死力を尽くした好ファイトで、敵地でのハンデを乗り越え見事に王座返り咲きを果たしたフィゲロアに対し、”リヤド・シーズン”を主導するサウジアラビアのトゥルキ・アラルシク大臣が祝福のメッセージを送り、初防衛戦のサウジアラビア開催を申し出ている。
「ブランドン・フィゲロア選手、見事なリスクを冒し、チャンピオンの本拠地へ赴いて最終ラウンドに素晴らしいノックアウトでWBAフェザー級王座を奪取したその度胸に、心からの祝福を送ります。 9月12日リヤドでの初防衛戦を楽しみにしています」
9月12日は元世界4階級制覇王者サウル・カネロ・アルバレス(メキシコ)=63勝(39KO)3敗2分=の復帰戦をメインとする、”メキシコvs世界”と題した興行の開催が決定している。

1年前、有利の予想中行われたフルトン戦で、フィゲロアは全くらしさを見せる事が出来ず、ズルズルと12回を戦い判定負け。再起に当たってはこれまで指導を受けて来た父オマール・フィゲロア・シニアと相談の上で、ロサンゼルスのベテラン、マニー・ロブレスの下に弟子入りした。
フィゲロアはフルトン戦後、時間を置かずにロブレスのジムでトレーニングを開始。 「新しいものが必要だった。ここには家族もいない。犠牲も必要だったんだ。マニーを信頼しているし、これが次のレベルに行くために必要なことなら、全力を尽くすつもりだ」と決意を語っていた。
ボール戦後のリング上では、コーナーのプラン通りに戦った事を強調。チームワークで勝利を掴んだと胸を張った。王座統一戦への意欲を燃やすフィゲロアは、「誰とでも戦う準備が出来ている」と宣言。サウジアラビアで誰とグローブを交える事になるのか。今後の動向が注目される。
