マッチルーム・ボクシングのエディ・ハーンは、WBA、WBC、WBO世界スーパーフライ級王者ジェシー・”バム”・ロドリゲス(米)=23戦全勝(16KO)=の弁護士と、次戦開催に向け協議した事を報告。ロドリゲスが希望するIBF世界同級王者ウィリバルド・ガルシア(メキシコ)=23勝(13KO)5敗2分1NC=との王座統一戦を、ロドリゲスの地元、米・テキサス州サンアントニオで実現させたいが、その状況は容易ではない事を明らかにした。
IBFはガルシアと同級3位の指名挑戦者(1、2位は空位)アンドリュー・モロニー(オーストラリア)=28勝(18KO)4敗=の対戦を指令。交渉期限は2月20日(日本時間21日)までで、その期限は迫っている。
「もう、十分に待った」と言うモロニーは、いかなる金額を積まれても待機する考えはなく、タイトル挑戦の権利を行使する意向を表明。昨年12月27日にサウジアラビア・リヤドで余栄されていた、例外承認による寺地拳四朗(BMB)=25勝(16KO)2敗=選手との防衛戦が急遽中止となったガルシアの指名防衛戦履行期限も、2月23日(日本時間24日)までに前倒しされており、仮にモロニーが待機を了承してもIBFの承認が得られるかどうかは難しい。

ロドリゲスは、ガルシアvsモロニーの結果を待って勝者と戦うか、バンタム級転向の選択を迫られる。マッチルーム・ボクシングは昨年9月14日に名古屋のIGアリーナで武居由樹(大橋)=11勝(9KO)1敗=選手から王座を奪った、WBO世界バンタム級王者クリスチャン・メディナ(メキシコ)=27勝(19KO)4敗=と、プロモート契約を締結。
メディナは2月6日(日本時間7日)に地元メキシコ・グアダラハラで、元IBF世界ライトフライ級王者で同級9位のエイドリアン・クリエル(メキシコ)=26勝(5KO)7敗1分=を12回判定で破り初防衛に成功。次戦はバンタム級での王座統一戦を希望している。
しかし、WBC王者の井上拓真(大橋)=21勝(5KO)2敗=選手は、5月2日に東京ドームで予定される興行で、同級5位井岡一翔(志成)=32勝(17KO)4敗1分=選手の挑戦を受ける可能性が高く、その後は2試合の指名戦履行が待っている。
IBFの新王者ホセ・サラス・レイエス(メキシコ)=17戦全勝(11KO)=は、3月末から4月にかけて地元メキシコ・ティファナで初防衛戦を計画。挑戦者はランキング15位以内から選ばれる選択試合となる。
WBA世界バンタム級レギュラー王者の堤聖也(角海老宝石)=13勝(8KO)無敗3分=選手は、昨年12月17日に東京・両国国技館で暫定王者ノニト・ドネア(フィリピン)=43勝(28KO)9敗=に勝利した後、120日以内に休養王者アントニオ・バルガス(米)=19勝(11KO)1敗1NC=との対戦を義務付けられている。

メディナが次戦で王座統一を行う場合は、バルガス戦が先伸びとなった場合の堤選手か、V1戦に勝利した後のレイエスとなるが、現時点では報酬的にも興行的にもハードルは高いと感じられる。
クリエル戦でのメディナは、少し頭がぶつかっただけでもえらくケガを心配する素振りで、3階級アップの挑戦者に対し、強引に出る事はなく、見せ場は作れないが負けない事に徹した戦いぶりのように見えた。
ロドリゲスvsガルシアが実現したとしても、いずれにせよ近い将来ロドリゲスがバンタム級に上がって来る事は間違いない。そして、一番カードが作りやすいのがメディナ。今後、どんな方向へ動いて行くのか。動向に注目。
