WBC世界スーパーウェルター級タイトルマッチ。王者セバスチャン・フンドラ(米)=23勝(15KO)1敗1分=vs元WBC世界ウェルター級&WBAスーパー王者・WBC世界同級3位キース・サーマン(米)=31勝(23KO)1敗1NC=。3月28日(日本時間29日)、米・ラスベガス、MGMグランド・ガーデン・アリーナ。プレミア・ボクシング・チャンピオンズ興行。

サーマンはWBA世界ウェルター級王座を8度防衛。2019年7月に行われたマニー・パッキャオ(フィリピン)とのWBA王座統一戦で敗れて以来の世界リング登場。


フンドラは3度目の防衛戦。「彼(サーマン)は間違いなく殿堂入りする選手だ。心から敬意を表する。だからこそ、このクラスで最強を証明するために厳しいトレーニングを積んで来た」。

いきなりの左ストレートからスタートスタートした197センチの長身サウスポーのフンドラは、プレスを掛けジワリ前進。ジャブから左を狙う。


サーマンは足を使いサークリングしながら、機を見て飛び込み一発を狙うがフンドラには届かない。



序盤から積極的に仕掛けるフンドラはジャブ、右フックと打ち分け、サーマンのガードを崩していく。


フンドラはジャブでサーマンを追い、低い姿勢になるタイミングに合わせ左アッパーを突き上げた。


フンドラのジャブがサーマンのガードを割りヒット。サーマンは序盤戦から顔を腫らせた。

サーマンの右は届かずフンドラのジャブがカウンターでヒット。


徐々にギアを上げたフンドラは手数を増やしサーマンを追い込んで行った。

第5ラウンド、フンドラはさらに圧力を強め前進。ジャブからの連打でサーマンを追い詰める。


サーマンも必死の抵抗を試みるが、フンドラの勢いを止める事は出来ない。

第6ラウンド、フンドラはエンジン全開。多彩な連打でサーマンに襲い掛かる。

フンドラの左アッパーでサーマンは左頬をカット。成す術ないサーマンにフンドラは容赦なく連打を決める。

第6ラウンド1分17秒、トーマス・テイラー(米)主審はついに試合をストップ。

サーマンはストップに不満を唱え、「エリック・モラレスの時代のように試合を最後まで続けさせる度胸が彼らにはないんだ。」と批判。しかし、ファン、関係者からはこのストップに異を唱える声は聴かれない。それでも敗者は、「素晴らしいチャンピオンだ。偉大な若手ファイターに敗れたと知っても、胸を張って顔を上げられるよ」と、フンドラを称賛した。

喜びを爆発させたフンドラは、「今日は少し緊張していた。サーマンはそれほどの大物だった。だけど、リングに上がった瞬間、私は『ここは俺の世界だ』と自分に言い聞かせたたんだ」。


第5ラウンドまでのスコアはジャッジ二者がフンドラのフルマークとしていた。

圧倒的強さでサーマンを退けたフンドラには多くの賞賛の声が寄せられ、次戦への期待が膨らんでいる。今のフンドラと勝負できるのは、WBA世界同級暫定王者ジャロン・”ブーツ”・エニス(米)=35勝(31KO)無敗1NC=と、WBC世界同級暫定王者バージル・オルティスJr(米)=24戦全勝(22KO)=くらいのものだろうとの声が聞かれるが、WBO、WBA世界同級王者ザンダー・ザヤス(プエルトリコ)=23戦全勝(13KO)=は、エニスとの対戦契約書にサインした事を報告。
ザヤスとエニスのタイトル戦は、6月27日(日本時間28日)に米・ニューヨーク州ブルックリンのバークレイズ・センターで開催される事が確定的で、近いうちに正式発表される。オルティスJrはゴールデンボーイ・プロモーションとの契約問題が解決しない限り、リング復帰は難しい状況に置かれている。
また、スーパーウェルタ級の元4団体統一王者ジャーメル・チャーロ(米)=35勝(19KO)2敗1分=が、「あれは俺のベルトだ!。誰も俺のタイトルを奪ったわけじゃない!」とフンドラを挑発。2023年9月のサウル・カネロ・アルバレス(メキシコ)=63勝(39KO)3敗2分=以来、リングから遠ざかっているチャーロは、今年中にスーパーウェルター級でのカムバックを宣言。フンドラ戦を希望している。
