4団体統一世界ライト級王者デビン・ヘイニー(米)=30戦全勝(15KO)=の実父ビル・ヘイニーは、デビンが階級を上げWBC世界スーパーライト級王者レジス・プログレイス(米)=29勝(24KO)1敗=へ挑戦する可能性が高い事を示唆。そして、プログレイスに勝てばWBO王者テオフィモ・ロペス(米)=19勝(13KO)1敗=との王座統一戦へ臨む考えを明らかにした。

5月にワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)=17勝(11KO)3敗=を12回判定に破ったヘイニーは、以前からスーパーライト級転向は時間の問題と見られていたが、WBCから指名挑戦者のシャクール・スティーブンソン(米)=20戦全勝(10KO)=と戦うか、プログレイスへ挑戦するかの決断を迫られ、WBOからも階級を上げる意思の有無を確認され、いよいよ決断を下す時が来た。

6月にダニエリート・ゾリラ(プエルトリコ)=17勝(13KO)2敗=を破り初防衛に成功したプログレイスは、試合直後からヘイニーとの対戦を希望。プログレイスとあと2試合の契約を残すマッチルーム・ボクシングのエディ・ハーンも、ヘイニー戦実現には意欲的で、DAZN放映興行で両選手が納得する報酬が用意されるだろう。

一方、WBCライト級の指名挑戦者スティーブンソンをプロモートする、トップランクのボブ・アラムはスティーブンソンの次戦を11月18日(日本時間19日)に米・ラスベガスで行う意向を示し、「メジャー・ファイト」になると明言。ヘイニーが王座を空けた場合、1位のロマチェンコと王座を賭けて戦う可能性が高いと見られる。

WBOではスティーブンソンが1位、ロマチェンコが2位にランクされており、この組み合わせでWBO王座も争われる事になりそう。WBC同級は3位にイサック・クルス(メキシコ)=24勝(17KO)2敗1分=、4位ウィリアム・セペダ(メキシコ)=28戦全勝(24KO)=、5位には挑戦者決定戦でアルテム・ハルチュニァン(独)=12勝(7KO)1敗=を破ったフランク・マーティン(米)=18戦全勝(12KO)=と続くが、セペダはWBA1位、2位はマーティンで、順当ならWBA王座は両者で争われる。そしてIBFは1位グスタボ・レモス(亜)=28戦全勝(18KO)=と、2位決定戦に勝ったジョージ・カンボソスJr(豪)=21勝(10KO)2敗=による王座決定戦が有力で、中堅以下のランカーにも上位進出のチャンスが回ってくる。