3月22日(日本時間23日)、イタリア・コッレフェッロで開催された、WBC世界スーパーフェザー級挑戦者決定&シルバー王座戦。王者でWBC6位にランクされるマイケル・マグネシ(イタリア)=23勝(13KO)1敗=と、同級5位力石政法(緑)=14勝(9KO)1敗=選手の12回戦は、力石選手が最終12回2分34秒大逆転のTKO勝ち。
初回、ファイターのマグネシは長身サウスポーの力石選手に肉薄し右フックを叩き付ける。力石選手は左ストレート、右フックで迎え撃った。2回もマグネシの前進は止まらず接近戦での戦いが続く、力石選手の右フックも当たるが、前に出るマグネシのボクシングは見栄えが良い。
スイッチを交えながら前進するマグネシは4回、左フックを好打。5回、力石選手はジャブを放ち距離を取る。マグネシの勢いも序盤ほどではなくなったが、前進は続く。6回、力石選手は鼻から出血。カウンターを取りたいが、なかなかタイミングがつかめない。8回までのスコアはジャッジ三者がマグネシのリード。
9回、マグネシは再び圧力を強め右ストレートをヒット。10回、力石選手は左ストレート、右アッパーで追い上げる。終了間際の打ち合いでは、左ストレート、右フックでマグネシを追い込んだ。続く11回、ダメージの残るマグネシに攻勢をかけた力石選手だが、決定打は打ち込めない。
迎えた最終ラウンド開始まもなく、力石選手の右フックでマグネシはダウン。再開後、一気に出た力石選手は左ストレートで2度目のダウンを奪う。ここも立ったマグネシに力石選手はすかさず追撃。マグネシは自ら倒れスリップダウン。しかし、この時間稼ぎも報われず、力石選手は怒涛の連打でついにレフェリーストップを呼び込んだ。
力石選手が最終回、大逆転のTKO勝利でシルバー王座を獲得すると共に、世界王座への挑戦権を獲得。素晴らしい試合でした。