4月6日(日本時間7日)、ドイツ・ベルリンのシュタットハレ・ファルカンゼーで開催された、IBF世界スーパーウェルター級王座決定戦。同級1位バカラン・ムルタザリエフ(ロシア/米・カリフォルニア州在住)=21戦全勝(15KO)=と、元WBA王者で同級2位のジャック・クルカイ(ドイツ)=33勝(14KO)4敗=の一戦は、ムルタザリエフが11回TKO勝ちで新王者。

第11ラウンド、ムルタザリエフのワン・ツーでクルカイはグラリ。よろめいたクルカイを追ったムルタザリエフは、追撃の左フックを効かせ、連打から横殴りの右を叩きつけダウンを奪う。何とか立ち上がったクルカイだが、ダメージは甚大でそのまま前によろめき、試合はストップ。

この試合はクルカイ擁するエーゴン・スポーツが66万6300ドル(約9670万円)で興行権を落札。38歳の元WBA王者クルカイは10回まで試合をリードしていたが、一瞬の隙を付かれキャリア初のKO負けを喫し、世界王座復帰はならなかった。

ジャーメル・チャーロ(米)=35勝(19KO)2敗1分=の返上した王座を獲得したムルタザリエフ(31歳)は、ワシル・ロマチェンコ、オレクサンドル・ウシクらと同じく、エギス・クリマス(リトアニア出身、米在住)によってマネージメントされる。今後の防衛ロードに注目。