5月27日(日本時間28日)に予定されていた、WBA世界ミニマム級スーパー王者ノックアウト・CPフレッシュマート(タイ)=24戦全勝(9KO)=と、同級1位ハサンボーイ・ドゥスマトフ(ウズベキスタン)=6戦全勝(5KO)=による指名戦の入札は、延期されたことをWBAが発表。

ドゥスマトフが2024年パリ五輪への出場許可を求めた為で、指名戦入札はパリ五輪後まで中断される事になった。ノックアウト陣営は、選択防衛戦の許可を要請し、任意の挑戦者との防衛戦を挟む事になる。

ドミトリー・ビボル(ロシア)、ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)らをマネージメントする、ヴァディム・コルニロフ(米)によりサポートされている30歳のサウスポー、ドゥスマトフは2016年リオ五輪ライトフライ級で、全ての試合で1ポイントも失わずに金メダルを獲得。2019年11月にプロデビューを果たした。

4月14日(日本時間15日)にウズベキスタン・タシケントのフモ・アリーナで行われた最新試合では、IBA(国際ボクシング協会)世界フライ級王座決定戦で、WBA世界フライ級10位にランクされていたサミュエル・カルモナ(スペイン)=10勝(4KO)2敗=を10回判定で破り王座を獲得。その後、パリ五輪への出場意欲を示していた。カルモナ戦は公式コミッションに認定された試合ではなかった為、公式レコードには加えられていない。

33歳のノックアウトは、レギュラー王座を保持していた王者エリック・ロサ(ドミニカ)との王座統一戦が、延々と実現されず、2022年7月にタイ・チョンブリーで、元WBC王者ワンヘン・ミナヨーティン(タイ)=55勝(19KO)3敗1NC=に判定勝ちして以来リングを遠ざかっている。

WBAはノックアウト陣営から要請された任意の防衛戦を検討し、承認する方向で、パリ五輪終了後に、改めてスーパー王者とドゥスマトフによる対戦を指令する。