8月3日(日本時間4日)、米・ロサンゼルスのBMO・スタジアムで開催された、”リヤド・シーズン”。WBA世界ライトヘビー級レギュラー王座決定戦。世界スーパーミドル級レギュラー王者デビッド・モレル(キューバ)=10戦全勝(9KO)=と、世界ライトヘビー級4位ラディボイェ・カラジッチ(米)=29勝(21KO)2敗=の一戦は、モレルが判定勝ち。スコアは118-110、117-111、117-111。
立ち上がり、サウスポーのモレルはガードを高く上げ、ジャブから左ストレートを飛ばす。対するカラジッチはジャブを放ち右ストレートを狙うが、ディフェンシブな戦い。2回以降、右フックも交え積極的に打って出るモレルが、試合の主導権を握る。
固いブロックかでカラジッチのパンチを受け止め仕掛けるモレルだが、カラジッチのディフェンスは固く、突破口を掴めないまま試合は折り返す。8回、モレルの右フックから左ストレートでカラジッチが後退するが、追撃は立たれた。9回はカラジッチの右アッパーが決まり、モレルがたじろぐ。
軽いステップから放たれるカラジッチのシャープなパンチに威力は感じられなかったが、モレルも一発強打狙いでは決着をつけられず12回を終了。大差でモレルの手が挙がった。モレルはスーパーミドル級王座を返上する事になるが、新しい階級での課題も残した。
IBFインターナショナル&WBAコンチネンタル・ラテン・アメリカ・ライト級タイトル10回戦。東京五輪ライト級金メダリストでWBA、WBC世界同級7位、WBO&IBF9、WBO15位にランクされる王者アンディ・クルス(キューバ)=3勝(1KO)=に、挑戦者アントニオ・モラン(メキシコ)=30勝(21KO)6敗1分=が挑んだ一戦は、クルスが7回2分59秒KO勝ち。
初回開始から打って出た好戦的メキシカン、モランに対し、クルスは速いジャブ、右カウンターで迎撃。2回以降、右カウンターを軸にペースを握ったクルスは、4回、圧力を上げ、ジャブから右ストレートでモランに肉薄。しかし、モランも打ち返し、終盤、クルスの右に左フックがカウンターで決まると、ダメージを負ったクルスが後退。
6回はモランがジャブから左フックを上下に散らし前進。接近すると右アッパーを突き上げた。迎えた第7ラウンド終了間際、クルスの右カウンターでモランはよろよろと後退。すかさず追撃したクルスが右ストレートを叩き込むと、ロープに腰を落としたモランにカウントが入る。ふらつくモランは足がいう事をきかず、反対側のコーナーまでよろめき試合は終了。