メキシコ・ビザの取得が遅れ、8月9日(日本時間10日)にメキシコシティで開催が決まっている、IBF世界フライ級王座決定戦への出場が危ぶまれていた、同級3位(2位は空位)デーブ・アポリナリオ(フィリピン)=20戦全勝(14KO)=が、今朝、メキシコシティへ到着した事を、プロモーターのサンフェル・プロモーションが発表。
試合10日前にマニラからメキシコへ出発する航空券を予約していたアポリナリオは、2日の段階でメキシコ・ビザを取得していない事が伝えられ、MPプロモーションのショーン・ギボンズ氏は、「今週、金曜日までに出発しなければ試合は行われない」と断言していた。
アポリナリオは大橋ジムとプロモート契約を締結。昨年8月に日本デビューを果たし、今年4月にも東京・後楽園ホールで戦っている25歳のサウスポー。対戦する同級1位アンヘル・アヤラ(メキシコ)=17戦全勝(7KO)=は、サンフェル・プロモーション期待の24歳。
アヤラは昨年10月14日(日本時間15日)にメキシコ・メリダで行われた挑戦者決定戦で、元IBF世界ライトフライ級王者フェリックス・アルバラード=40勝(35KO)4敗=を12回判定で破り、世界1位の座を獲得したが、初回のダウンを挽回しての苦闘の勝利だった。ジャッジ3者が揃って114-113とスコアした試合は、アルバラードの勝利を推す声も多かった。
無敗同士による王座決定戦。敵地のハンデを乗り越え、フィリピンの俊英アポリナリオが勝てば、WBA王者ユーリ阿久井政悟(倉敷守安)=20勝(11KO)2敗1分=選手、WBOの新王者アンソニー・オラスクアガ(米)=7勝(5KO)1敗=、そして、WBC王座決定戦への出場が決まっている寺地拳四朗(BMB)=23勝(14KO)1敗=選手が勝てば、日本での世界フライ級王座統一戦開催も現実味を帯びて来る。果たして勝者は。