WBA世界フェザー級王者ニック・ボール(英)=20勝(11KO)無敗1分=の初防衛戦は、10月5日(日本時間6日)に英・リバプールのM&Sバンク・アリーナで、同級12位ロニー・リオス(米)=34勝(17KO)4敗=を挑戦者に迎え行われる事を、クイーンズベリー・プロモーションが発表。放映はTNT・スポーツ。 

34歳の元WBAゴールド・スーパーバンタム級王者リオスは、2017年8月にレイ・バルガス(メキシコ)=36勝(22KO)1敗1分=が保持していたWBC世界スーパーバンタム級王座に挑み12回判定負け。2022年6月25日(日本時間26日)には米・テキサス州サンアントニオで、IBF世界スーパーバンタム級&WBAスーパー王者ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)=11勝(8KO)1敗=に、WBAの指名挑戦者として挑んだが、12回2分6秒TKOで敗れた。

アフマダリエフに敗れた後、リングから遠ざかったが、今年4月24日(日本時間25日)に米・フロリダ州プラントシティで、ニコラス・ポランコ(ドミニカ)=21勝(12KO)6敗1分1NC=を5回KOで破り再起に成功すると、WBA世界ランキングに復帰。ボール戦は3度目の世界挑戦となるが、ノンストップ・ファイター、ボールの攻撃的ボクシングにどこまで耐えられるか。厳しい戦いとなるだろう

アンジェロ・レオ トップランクが2オプション保持

8月10日(日本時間11日)に米ニューメキシコ州アルバカーキのティンレー・コロシアムで行われたトップランク興行で、IBF世界フェザー級王者ルイス・アルベルト・ロペス(メキシコ)=30勝(17KO)3敗=を10回KOで破り王座を獲得した、アンジェロ・レオ(米)=24勝(12KO)1敗=は、トップランクから2試合のオプション契約を義務付けられている事が判明。

IBF世界同級は2位レラト・ドラミニ(南ア)=20勝(11KO)2敗=と、3位亀田和毅(TMK)=41勝(23KO)4敗=選手による挑戦者決定戦が、8月24日に大阪・大和アリーナで開催されるが、勝者の指名挑戦は来年になるだろう。トップランクがレオの初防衛戦にどんな挑戦者を選ぶか注目されるが、海外でも話題になっているのは、やはり”モンスター”・井上尚弥(大橋)=27戦全勝(24KO)=選手のフェザー級王座への挑戦。

トップランクの契約選手ロペスは、井上選手との対戦をアピールし続けていたが、先を見据えたばかりに、ほころんだ隙をレオに付かれ無念の王座転落。今度はレオが井上選手との対戦が期待される立場になったが、レオはロペスとは違い自分の足元を固める事に専念する構え。オプション契約を使えば、井上選手のレオへの挑戦はあり得るが、それはまだ先か。まずは初防衛戦のレオ。勝ち抜けば1年後には、ビッグファイトも現実的になる。